格安SIMは安くなるし、品質は悪くない!と言っているサイトが多いですが、そんなことはありません。
99%のサイトは、格安SIMを紹介することで紹介手数料をもらっているので、「いいことを言う」のは分かりますが、やっぱりインターネットオタクとしては、きちんと言うことは言わないといけないと思っています。
というわけで、今回は「格安SIMとは」をまずは理解してもらうために、インターネットオタクが解説していきます。
変な売りつけはしないので、安心してください。笑

格安SIMによっては「昼休みの時間帯(12時~13時)は全然使えない」ということはザラにあるよ!
格安SIMとは?仕組みを解説します。
格安SIMとか格安スマホは、飛行機で言うLCCみたいなものです。
基本的には空を飛んで行きたいところまで連れて行ってくれるけど、究極にサービスを削って安くするみたいな仕組みで成り立っています。
ちなみに格安SIMというざっくりとした言葉を、もっと理解するためには「MNO」とか「MVNO」という仕組みを知っておく必要があるので、簡単に説明します。
MNOとかMVNOを難しい言葉で説明してるサイトが多いので、ここではめちゃくちゃ分かりやすく説明していきます。
MNOが本来の携帯会社
まずはMNO(エム エヌ オーと読む)です。
MNOは「モバイル ネットワーク オペレーター」の略で、簡単に言うと「docomo」「SoftBank」「au」です。
最近では「楽天が携帯業界に参入する!」みたいなのがニュースになっていたと思いますが、正しくは「MNOになる!」というのが正しくて、現在のMNOは「docomo」「SoftBank」「au」「楽天モバイル」の4社になっています。
MNOは、自分で基地局を持って携帯会社をやっています。
基地局をどんどん建てる必要があるので、めちゃくちゃ投資額が必要です。
docomoは毎年6000億、SoftBankやauで毎年3000億程度、基地局の投資に使っています。
だから・・・利用料が高いです。
MVNOと言われるのが格安SIM
一方MVNO(エム ブイ エヌ オーと読む)は「モバイル バーチャル ネットワーク オペレーター」の略です。
簡単に言うと「バーチャル」という言葉が入っているので、「基地局を持っていない携帯会社」みたいなイメージです。
基地局を持っていないということは、電話の電波飛ばせないですよね?となります。
ですので、MNOである「docomo」「SoftBank」「au」からネットワークを借りて、携帯会社をやっているんです。
世間で言う「格安SIM」とか「格安プラン」はこのMVNOのことが多いです。
MVNOに入る携帯会社は「OCNモバイル」「IIJmio」「イオンモバイル」「エキサイトモバイル」「mineo」「NUROモバイル」「BIGLOBEモバイル」「HISモバイル」「LIBMO」「DTISIM」などです。
でも、ぶっちゃけ言うと、昼休みの時間帯(12時~13時)の品質は悪いことが多いです。
もちろん差はありますが、MVNOによっては「全然つながらない!」ということもあります。



けど、12時~13時以外はけっこう普通に使えることが多いよ!
MNOでも価格の安い「サブブランド」もある
ここから、またややこしいですが、格安SIMのように安いのに、MNOに入る部類もあるんです
これらが「サブブランド」と言われるもので、以下になります。
- docomo→「ahamo」
- SoftBank→「LINEMO」と「Y!mobile」
- au→「povo」と「UQモバイル」
これらの5つは、MNOである「docomo、SoftBank、au」自体が運営しているので、品質は限りなくMNOに近いです。
昼休みの時間帯も普通に使えますし、他の時間帯もMNOとほぼ同じ品質で利用が可能です。
ちなみにこの5つも価格が安いので格安SIMとか格安スマホの分類には入ります。
ぶっちゃけ、おすすめの格安SIMは?と聞かれれば、この5つくらいではあります。
もう少し広げるなら、OCNモバイルはNTTドコモの100%子会社であるNTTレゾナントが運営しており、昼休みの時間帯も普通に使えるので、OCNモバイルはMVNOながら、ほぼMNOの品質と思ってもらっても良いでしょう。
格安SIMの仕組み
ちなみにMVNOがなぜ基地局を持っていないのに、携帯会社をできるのかというと、MNOからネットワーク(通信帯域と言いますが、難しいので、ここではネットワークと言いますね。)を買って、提供しているからです。
10Mbpsあたりだいたい14万~16万程度のお金を払ってMNOから仕入れて、それらのネットワークを利用者に提供しています。
もちろん基地局への投資は少ないですが、原価はかかっているわけで仮に15万で仕入れていたとして、1契約1,000円だとすれば、10Mbpsの回線の中に150人を詰め込んで、回収できます。
ということはもっと詰め込まないと利益はでないわけですね。
10Mbpsのネットワークの中に仮に300人を詰め込めば15万円の利益になりますが、10Mbpsのなかに300人も詰め込めば、それなりに回線は混雑してしまいます。
ある意味MVNOの腕の見せ所としては、いかに詰め込みながら、快適に使えるようにするのかと言う部分です。
その技術があるからこそ多くのMVNOでは「それなりに快適に」使えているわけです。
ただ、昼休みの時間帯などは、一斉にみんながスマホを取り出して使うタイミングなので、腕の見せ所の話ではなく、確実にネットワークは混雑するのです。
なので多くのMVNOと言われる格安SIM会社は昼休みの時間帯は使い物にならないわけです。



何度も言いますがMVNOでも昼休みの時間帯以外は普通に使える会社が多いよ
格安SIMの価格が安い理由
というわけで、色々格安SIMについて知ってもらったかと思いますが、ここからは格安SIMが安い理由をご紹介します。
あらためてここでは、格安SIMを「MVNO」と「サブブランド」ということにします。
店舗を持たずコスト削減している
まずMVNOだろうが、サブブランドだろうが、店舗を持たずにコスト削減をしていることが多いです。
むしろ店舗で契約したり、サポートを受けたりできる格安SIMは、ほとんどなく、店舗をたくさん持つのであれば料金は高くなりがちです。
現に、Y!mobileやUQモバイルは店舗でのサポートを受けることができますが、他の格安SIMに比べると若干料金が高いです。
「本当に安くしない」と言うのであれば店舗でサポートを受けられないけど、安い格安SIMを選ぶべきですし、「店舗でサポートを受けたい」と言うのであれが少しだけ高くはなりますが「Y!mobile」「UQモバイル」が断然おすすめです。
自社で基地局を立てる投資がいらない
格安SIMの中でも、特にMVNOの場合は、基地局を建てる必要がないので、その点も料金が安くなる理由です。
先ほども紹介したようにdocomoは年間で6,000億も基地局の投資に充てています。
それがなくなるわけです。そりゃ安くなります。
コールセンターなどのサポートを削減している
MVNOでもサブブランド系でも格安SIMはコールセンターのサポートを受け付けていなかったり、有料にしていることが多いです。
基本的にはネット上にある「よくあるご質問」「AIチャット」「お問合せフォーム」で解決することになります。
じつはコールセンターってかなりお金かかるんですよね。
それらを削減することで、毎月の携帯料金を安くしているという部分があります。
端末代金が料金に含まれていない
docomo、au、SoftBankなどは、端末代金を値引いて販売していることが多いですが、その端末代金はきっちり利用料金に含まれていると思っても良いでしょう。
だって、docomo、au、SoftBankはぶっちゃけ高いでしょう?笑
10万、20万もする端末が0円で販売できるわけないじゃないですか。
逆に格安SIMは「自分で端末は用意してね。SIMを送るので」というスタンスです。
ですので、端末代金を毎月の料金に含む必要はないんです。だから格安SIMは安いです。
余計なオプションがついていない
携帯ショップで契約すると、こんなこと言われますよね。
「毎月315円ですが、初月無料でセキュリティ対策つけれます」
「音楽の聴き放題に入ることによって事務手数料を値引きます」
「このオプションに入らないとキャッシュバックは受けられません。1か月で解約していいので」
正直、めちゃくちゃ、うざいオプションの勧誘です。笑
もちろんいいサービスもありますが、ノリノリで契約するものでもないですよね。
格安SIMはそのようなオプションをほとんど用意していないというのも安くなる理由です。
品質を下げて提供している
最後に「品質を下げている」というのも安くなる理由です。
LCCで機内食が出ないように、格安SIMもサービスの品質を落としています。
サブブランド系は通信エリア、スピード、通話品質はMNOそのままで利用できますが、サポートが手薄になります。
MVNOは通信エリアは悪くないですが、通信スピードは昼休みの時間帯は使い物にならないというのと、通話品質もプレフィックス番号を付与しているので悪くなります。
ある意味そういう工夫をして、安くしているのです。
格安SIMのメリット。使わない理由はない
いろいろ、嫌な裏側もお話しましたが、ぶっちゃけ個人的には「格安SIMにした方がイイ」と思っています。
その理由をいろいろ紹介していきます。
サブブランドなら品質変わらず料金が安い
まず、サブブランド系の格安SIMなら、docomo、au、SoftBankと同等の品質で、料金が単純に安くなるので、使わない理由は一切ないです。
「格安SIMって電波悪そう」「格安SIMってスピードが遅くなりそう」「格安SIMって通話品質が悪くなりそう」
これらの不安は100%ないでしょう。
世の中に100%はないので、99.99%としておいても、それくらい品質の差はないです。
契約期間の縛りがないので色々試せる
あとはほとんどの格安SIMで契約期間の縛りがありません。
僕もこのサイトをやるにあたって、毎月1か月ごとに格安SIMを変えてます。
インターネットオタクの悪い癖でもあるのですが、試してみないと分からないので、全部試してます。
でもなぜ試せるのか。それは気に入らなければすぐに解約できるからです。
「mineo契約してみた!昼休みの時間は全然使えね~!!」
と思ったら、すぐに違う会社に乗り換えてもいいんです。



mineoは昼休みの時間帯はぶっちゃけ厳しいよ。けど色んなプランがあるので、悪い会社ではないよ
今使っている端末をそのまま利用できる
格安SIMって、昔の携帯電話の「機種変更」みたいに「2年に1回くらいする大仕事」って感じでもないんですね。
今スマホを持っているなら、ネットで契約すれば、すぐに開通します。
e-SIMだったら、ネットで契約して、何も送られてくることなくすぐに使えるようになる会社が多いです。
けっこう設定も簡単です。
ですので、単純に手元にスマホがあって「料金安くしたいな」とか「今の格安SIMは使い物にならんな」と思っていれば、すぐに乗り換えることができるのもメリットですね。
今使っている電話番号もそのまま使える
もちろん電話番号もそのまま利用できます。
電話番号が変われば、色んな人に変更連絡する手間もかかりますし、色んなサービスで登録している携帯番号を変更する手間がいりますが、その手間もかかりません。
格安SIMのデメリット。品質はぶっちゃけどうなのか
逆に格安SIMのデメリットもズバズバ言っていきます。
ただ、ここで出てくるデメリットは格安SIMのなかでもMVNOに当てはまるデメリットばかりです。
サブブランド系はここに出てくるデメリットに当てはまることはほぼないかなと思っています。
どうしても通信速度は遅くなりがち
サブブランド系の格安SIMは通信速度は早いですがMVNOは、どうしても遅くなりがちです
でも色々なMVNOを使っていましたが、だいたいは30Mbps以上のスピードは出ます。
ちなみにネットフリックスの公式のアナウンスとして
- 高品質動画(HD)で3Mbps
- 古HDで5Mbps
- 4K動画で15Mbps
を推奨しています。
Netflix
ということは、MVNOを含め、どの格安SIMでもNetflixはガンガン見れるレベルです。



ちなみにdocomo、au、SoftBankとかだと60~120Mbpsくらい出るよ。でも無駄なスピードでもあるよ。
ただ遅くなると言っても、docomo、au、SoftBankから回線を借りて運営されているので、「全くつながらなくなった」という「通信エリア」が悪くなることはあり得ません。
もしそう感じるなら「気持ちの問題です。」
「格安SIMは品質が悪い」というイメージがあるので、そのイメージにつられて、感じてしまうのでしょう。
でもオタクから言わせると、「エリアが悪くなる」ことは技術上あり得ないです。
昼休みの時間帯は使えないことが多い
通信速度は問題ないと言いましたが、MVNOの場合、昼休みの時間帯は、使い物にならないレベルで通信速度が遅くなることがあります。
ですので
「昼休みはYouTube見てお弁当食べたい!」
「定食屋でご飯食べながらラジオ聞きたい」
「昼休みはさっとご飯を食べてゲームしたい!」
みたいに思っている人はMVNOは避けましょう。



サブブランド系の5社は昼休み中でもマジで快適です!
通話の品質は悪いことが多い
色んなサイトでは格安SIMにしても「通話の品質は変わりません」と言っていますが、変わります
「ウソつくなー!」と思いながら見てます。笑
なぜかというと、通話料金って格安SIM会社から横流しでdocomo、au、SoftBankに払わないといけないものだからです。
通話料金で儲けれないんですね。
でも、やっぱり格安SIM会社も儲けたいじゃないですか。
だから、電話発信する時に「プレフィックス番号」というのを自動で付与して、電話をかけさせることで、通話料金を安くして、差額を利益としてもらっていることが多いんですね。
でもこれをすると、通話品質は固定電話並みに悪くなります。
もちろん「何言っているか分からない」というレベルではないですが、docomo、au、SoftBankなどから変更した場合は、かなり違いが分かると思います。



ちなみにサブブランド系はプレフィックス番号つかってないので、通話の品質もいいよ!
サポートが充実していない
これは格安SIMの中でもMVNO、サブブランドどちらも共通しています。
特にサブブランド系はdocomo、au、SoftBankとエリア、通信スピード、通話品質がほとんど同じなのに、これだけ安くできているのは、サポートの費用を削っていると言ってもよいでしょう。
またY!mobileやUQモバイルのように、対面でのサポートが受けられる格安SIMは、他の格安SIMに比べると料金が割高になっています。
と言う意味では以下のように考えると良いでしょう。
- サポート体制が充実してほしい
-
→docomo、au、SoftBank
- ちょっと安くて、品質とサポートを維持
-
→Y!mobile、UQモバイル
- 安くて、品質を維持
-
→ahamo、LINEMO、povo
- めっちゃ安くて、品質もサポートも質を落とす
-
→MVNO系(OCN、IIJmio、mineo、イオンモバイル等)
細かい部分は不便なことがある
格安SIMに変更すると、細かい部分で不便になる場合があります。
例えば
- クレジットカード支払いしかできない
- LINEの年齢確認ができないのでID検索ができない
- キャリアメールがつかえない
- 留守番電話がついていない
など細かい部分です。
サブブランド系であれば、ほとんど対応している場合が多いですが、MVNO系の格安SIMの場合は、付いていないことが多いです。
格安SIMの失敗しない選び方。
では次に、失敗しない格安SIMの選び方について、紹介をしていきます。
MVNO、サブブランド、そして4大キャリアを選ぶにしても、メリット、デメリットがあります。
絶対に「これがいい!」と言い切ることはできないので、しっかりと自分に適した携帯キャリアを選べるようにしましょう。
対面のサポートがあり、品質も求めるならMNO
まず、この記事を読んで「格安SIMってどう考えても不便そう」と思ったのであれば、docomo、au、SoftBankのMNOのままにするというのも1つです。
ただdocomo、au、SoftBankは色んなプランを出していますが、正直高いです。
個人的にはMNOが提供しているサブブランドであれば品質は十分いいですが、「絶対にサポートや品質は維持」という考えならdocomo、au、SoftBankを選ぶようにしましょう。
品質を維持したまま、安くしたいならサブブランド
とはいえ、ahamo、LINEMO、povo、Y!mobile、UQモバイルは、MNOが提供しているサービスなので、品質はほとんどMNOとお同じですので、「品質を維持しながら安くする」という場合はこれらのサブブランド系が良いでしょう。
「サポートは必要ないが、安くしたい」と言う場合はahamo、LINEMO、povoになります。
「サポートも必要。ちょっと高くてもいい。」という場合はY!mobile、UQモバイルになります。
ただY!mobileもUQモバイルも、docomo、au、SoftBankに比べると断然安いです。
個人的には、この5社あたりが安くなって品質もほぼMNOと同じなので、選びどころだろうと思っています。
品質を落として、安くしたい場合はMVNO
MVNOは「全く電話がかからない」「極端に通信スピードが遅い」ということはありませんので、「品質を落とす」という言い方は適切ではないかもしれません。
ただ、どうしてもMNO(サブブランド含む)に比べると品質は劣ります。
以下がMNO(サブブランド含む)と比べた点になります。
- 通信スピード
- 12時~13時の昼休みの時間の通信スピード
- 通話品質
- サポート
- 通信エリア
そもそも通信エリアはdocomo、au、SoftBankのいずれかのネットワークを利用するので、変わりません。
例えば「docomoからmineoのDプラン(docomo回線のプラン)に変えたら、圏外が増えた!」ということはあり得ません。
ですが、どうしても他の部分の品質は落ちてしまいます。
逆に、価格の部分で言うと、やはりサブブランドと比べても安い場合が多いです。
なので「1円でも安くしたい場合はMVNO系の格安SIM」がおすすめです。
でも、よーーーく、料金プラン見てくださいね。
MVNO系の格安SIMとサブブランド系の格安SIMの料金差って数百円程度のことが多いです。
僕なら100円や500円高くてサブブランド系を使えるなら、100%サブブランド系を使います。



100%サブブランド系がいいと思うよ。僕は全部の格安SIMを使ったことがあるので、100%と言い切ってもいいくらい、サブブランド系とMVNOでは大きな差があるよ。
データ容量を考えて格安SIMを選ぶ
サブブランド系にするのか、MVNOにするのかを決めたら、あとは自分が毎月どれくらいのパケットを使うのかを考えて、プランを選びましょう。
- たくさん使いたい
- そこまで使うことはない
- 副回線として使うので容量は小さくていい
と色んな用途があるので、用途に合わせて契約をしましょう。
個人的には、以下のいずれかのプランを選ぶと良さそうです。
100GB | ahamo大盛り 100GB 4,950円 |
20GB | ahamo 20GB 2,970円 |
LINEMO 20GB 2,728円 | |
UQモバイル 25GB 3,828円 | |
15GB | Y!mobile 15GB 3,278円 |
UQモバイル 15GB 2,728円 | |
3GB | LINEMO 3GB 990円 |
UQモバイル 3GB 1,628円 | |
Y!mobile 3GB 2,178円 |
このように見ると3GB~15GBのプランが不足していますが
正直なところ「あまり使わないなら3GB」「たくさん使うなら20GB」のプランで十分かなと思っています。
通信エリアを考えて格安SIMを選ぶ
どの格安SIMにしても、結局はdocomo、au、SoftBankを使っているので、問題はありません。
逆に楽天モバイルの場合は、基地局がちょっと少ないので、注意が必要かなと思います。
楽天モバイルは基地局が非常に少ない時はauの基地局を使えるようにしていましたが、現在はau回線を使えるエリアが急速に減っています。
それは楽天モバイル自体の基地局が増えているからなのですが、それでもdocomo、au、SoftBankの基地局数より少ないです。
また一番エリアが広いのはdocomoなので、田舎の方であればdocomo回線を使った格安SIMが確実に良いでしょう。
その反面、都内の渋谷区、港区、中央区などの非常に人口が多い場所で生活している、仕事をしてる場合はdocomo回線はおすすめできません。



大阪、福岡、名古屋、横浜、札幌などの都市部ではdocomo回線でも問題ないよ!
docomoは1番利用者が多いので、そのような人口密集地に行くと、回線が混雑しており「パケ止まり」や「パケ詰まり」と言われる現象が起こりやすい状況です。(2023年4月現在)
パケ止まりあパケ詰まりとは「電波が立っているのに使えない」みたいな状況です。
例えば電波が立っているのに
- LINEのメッセージが入ってこない
- ペイペイでQRコードが表示されない
みたいなことが起こります。
都内の特に実行が多い、渋谷区、港区、中央区くらいに多い現象ですが、それらの地域の場合は、ソフトバンク回線やau回線を使った格安SIMがおすすめです。
よく聞かれる格安SIMの質問
ここからは格安SIMについて、よく聞かれる質問についてオタクが回答していきます。
基本的に分かりやすく解説をしていきますが、玄人向けの情報もいれておきます。
格安SIMはどこで契約するのか
基本的にネットで契約することが多いです。
e-SIMという物理的なSIMカードを使わない場合は非常に簡単で
- 個人情報を入力して
- 支払い方法を決めて
- 免許証などの写真を送って
- SIM情報が入ったQRコードが送られてくる
- iPhoneなどのスマホでQRコードを読み取って設定する
で完了します。
SIMカードを郵送などで受け取って、iPhoneなどに差し込む場合は、QRコードではなく、SIMカードが後日送られてきます。
おそらくECサイトで買い物をしたことがあるような方は、そこまで難しいと思う作業はないでしょう。
ただし、「ECサイトで買い物をしたことがない」「極度に設定に疎い」みたいな場合は、店舗でやることがおすすめです。
店舗で契約する場合は、サブブランド系ならY!mobileがソフトバンクショップで、UQモバイルがauショップで契約できるのでおすすめです。
MVNOならOCNモバイルがdocomoショップで契約できるので、おすすめです。
また楽天モバイルも店舗がありますので、楽天モバイルもよいでしょう。
iPhoneでも格安SIMは使えるのか
もちろん使えます。ほとんどのiPhoneで利用が可能です。
ですが、docomo、au、SoftBankなどのショップで購入したiPhoneにはSIMロックがかかっている場合があります。
ようはdocomoで購入したiPhoneはdocomo回線でのみ使えるよ。みたいなものです。
この場合、docomoからahamoやOCNモバイル、mineoのDプランなど、docomo回線を利用した格安SIMならなにもせずに利用できますが、docomoからLINEMO(SoftBank回線)を利用する場合などは、SIMロック解除が必要な場合があります。
iPhoneの「設定」→「一般」→「情報」とクリックすると、SIMロックされているかどうか確認できます。
ちなみにAppleストアで購入したiPhoneの場合は、SIMロックがかかっていないのでどの格安SIMでも利用が可能です。
乗り換え場合、LINEなどのアプリは引き継げるのか
もし、今使っているスマートフォンをそのまま使い、docomoからLINEMOに変える。みたいな場合は、すべてのアプリをそのまま利用することができます。
昔みたいに携帯ごと変えるわけではないので、かなり楽に感じます。
今まで使っていたスマートフォンで、データ通信する時だけ「docomo回線からLINEMOに変わる」みたいな感じです。
乗り換える時の費用はどれくらいかかるのか
乗り換える場合は、現在契約している携帯会社の解約手数料と、新規で契約する会社の事務手数料(多くは3,300円)がかかることがあります。
今は多くの格安SIM会社の解約手数料は0なので、そこまで大きなお金はかからないようになっています。
docomo、au、SoftBankをずっと使っていて、まだ格安SIMに乗り換えたことがない人からすると、以外かもしれませんが、会社を乗り換えることや、回線を変更することは、かなりハードルが低くなっています。
乗り換えるタイミングはいつがよいのか
今すぐです。これは売りつけたいから言っているのではありません。
格安SIMを使っていない人が、格安SIMに乗り換えようか検討している場合はdocomo、au、SoftBankの料金が無駄に高いので、すぐに変えた方が断然お得です。
もしくは、格安SIMを使っているけど「使いづらいなぁ」とか「12時~13時の通信スピードが遅いなぁ」という不満がある場合、サブブランド系に変えると一気に問題が解決するからです。
災害時は格安SIMはどうなるのか
これはかなり多く聞かれる質問です。
災害時など、同じエリアの人が一気に使うシチュエーションや、同じエリアに向かって一気に使うシチュエーションでは、docomo、au、SoftBankもサブブランド系もMVNOも、回線が混雑するので、使いづらくなります。
逆に格安SIMだから、docomo、au、SoftBankよりつながりづらいということもありません。
なぜかというと、docomo、au、SoftBankだろうが、格安SIMだろうが、使っている人は僕たちのような一般人だからです。
災害時のようなシチュエーションでは、復旧作業や救助活動するような人が使う回線が優先されるようになっていると想定できます。
ですので、どこを使っていても災害時は繋がりづらいです。
格安SIMを使ってみて満足できなかったらどうするのか
すぐに他の格安SIMに変更するのが良いです。
おそらく不満に思っている人はMVNO(OCNモバイル以外)を使っているのではないでしょうか。
そしてその多くの不満が12時~13時の時間や、通勤の7時~9時の時間、退勤の17時~19時の時間の通信スピードではないでしょうか。
これらの不満はMVNOだからです。
サブブランド系のahamo、LINEMO、povo、Y!mobile、UQモバイルやMVNOの中でもOCNモバイルであれば、これらの不満は一気になくなります。
格安SIMの歴史
最後に、格安SIMの歴史を語っておきますが、特に興味がない人は読み飛ばしてもらって問題ありません。
1999年 イギリスでのサービス開始が最初
格安SIMが世界で最初にスタートしたのは1999年のイギリスです。
一応、諸説あるものの、よく言われているのがVirginMobileというイギリスの会社がO2というMNOの回線を借りてスタートしたのが始まりです。
2001年 法人向けにサービスを開始
一方日本も、その2年後に日本で最初の格安SIMがスタートします。
b-mobile(日本通信)という会社がDDIポケット株式会社(現在のウィルコム)からAIR-EDGEと言われるインターネット接続のサービスを格安SIMとして提供をしていました。
これが日本国内最初の格安SIMだと言われています。
2007年 総務省が格安SIMの検討を開始
その後2007年に総務省がモバイルビジネス研究会というのを立ち上げて、格安SIMの調査を開始しました。
この調査で、海外では格安SIMというサービスがあるようだということで、日本でも格安SIMを活性できないかという見当が本格的にスタートすることになります。
参考文献:モバイルビジネス研究会報告書
2008年 IIJが法人向けサービスを開始
IIJという会社が法人向けとしてIIJモバイルをスタートしたのが、今皆さんが想像している格安SIMが始まりです。
ちなみにIIJモバイルは現在でもサービスは継続中です。
参考:IIJモバイル
その後、2009年くらいから、個人向けにイオンモバイルやIIJmioなどが始まり名前が知られるようになりました。
ちなみにイオンモバイルはIIJmioからネットワークの供給を受けているので、品質はIIJmioと同じと考えていいですよ。
2014年 総務省が「モバイル創生プラン」が作られる
その後2014年に総務省が「モバイル創生プラン」作りました。
ようは携帯会社ってdocomo、au、SoftBankの3社しかないし、高いし、もっと安くできるよね。
スマートフォンにSIMロックがかかっていると乗り換えづらいよね。
だったらSIMロック解除ができるようにしよう!みたいになりました。
この時の資料には明確にMVNOを普及させようみたいなことも書かれています。
そして2016年までにMVNOを1500万回線まで増やそうという目標も立てられました。
現在では多くのMVNOが存在し、3000万回線弱の契約があると言われています。
以上が格安SIMの歴史になります。
参考文献:モバイル創生プラン
オタクのまとめ
今回は「格安SIMとは」について、ご紹介しました。
格安SIMについては、ネット上では結構間違っている情報が流れているので、まずはこのコラムで頭を整理してもらえればと思います。
このサイトはインターネットオタクが運営しているんですが、むしろ、僕自身インターネット通信の会社をやっているんですね。
だからこそ、他のサイトを見ているとツッコミどころ満載というか。。。笑
今後も、格安SIMの裏側というか、ぶっちゃけ話も含めて色々と紹介していくので、楽しみにしておいてください。