格安SIMのデメリット11個 | オタクが教えるMVNOのデメリットと対処法や裏技


今回は格安SIMのデメリットを正直にズバズバと解説をしていきます。

格安SIMはdocomo、au、SoftBankと比べて月額料金が安くなりますので、とても良いのですが、もちろんたくさんのデメリットが存在します

むしろデメリットがなければ、全員格安SIMにしますよね。

でもまだdocomo、au、SoftBankを使っている人がいるのは、そのデメリットが嫌だからです。

とはいえ月々3,000円~5,000円も安くできるなら、デメリットを理解し納得した上で使うのも選択肢です。

でもどうせ使うなら、デメリットを最小限に抑えたいでしょうから、デメリットにならないような選び方、使い方、裏技を紹介していきます。

目次

格安SIMのデメリットはMVNO系の方が多い

格安SIMのデメリットはMVNO系の格安SIMの方が大きいです。

もちろんMVNO系の方が月額料金は安いです。

まずは、格安SIMの「分け方」について知っておいてください。

サブブランド系

ahamoLINEMOpovoY!mobileUQモバイルはdocomo、au、SoftBankが運営してるサブブランドなので、品質はdocomo、au、SoftBankとほぼ変わりません。

よってデメリットに感じることはほとんどありません。(とはいえ、少なからずあります。。)
また、Y!mobileUQモバイルのように、MVNOと比べて少し割高なものもあります。

MVNO系

OCNモバイルIIJmioイオンモバイルエキサイトモバイルJ:COM MOBILEmineoNUROモバイルBIGLOBEモバイルHISモバイルLIBMODTISIMなどサブブランド系以外の格安SIMをMVNO系と言います。
こちらはdocomo、au、SoftBankやサブブランド系より安くなりますが、品質が落ちますので、デメリットがたくさんあります

ここから言えるのは
デメリットが多くてもとにかく安くしたい」と言う人はMVNO系ですし
品質はいい方がいいけど安くしたい」と言う人はサブブランド系にするべきです。

どちらが良い悪いではなく、その人が「どうしたいのか」によって、おすすめの格安SIMは変わってきます。

ですので、世の中にある「格安SIMランキング」みたいなのに、振り回される必要はないんです。

これから11個のデメリットを紹介していきますが、そのデメリットの大きい格安SIM、そのデメリットがない格安SIMを紹介していきます。

【1】格安SIMの通信速度はぶっちゃけ遅いかも

格安SIMの通信速度は、ぶっちゃけdocomo、au、SoftBankに比べて劣ります。
確実に遅くなります

とはいえ、どの格安SIMも30Mbps以上は出ており、Netflixの4K動画を見る推奨速度は15Mbpsなので、30Mbps出ていれば、ストレスを感じる遅さレベルではありません。

ちなみにdocomo、au、SoftBankなどは80~140Mbps程度出ていることが多いです。

ここまでのスピードは日常で必要ないので、オタクから言わせると「無駄な速さ」とも言えます。

ではなぜ、デメリットと言えるのか。
これは12時~13時の昼休みの時間帯にMVNOは極端に遅くなるからです。

この時間だと1Mbpsも出ない!!という格安SIMも出てくるので、注意が必要です。

特に人口の多い場所、地域、そしてオフィス街などは、壊滅的に使えないと思っても良いでしょう。笑

ですので、まずはデメリットの大きい格安SIM、小さい格安SIMを紹介しながら、対策方法を紹介していきます。

通信速度のデメリットが大きい格安SIM、小さい格安SIM

まずはデメリットの大きい格安SIM、小さい格安SIMです。

以下の大きい格安SIMは昼休みの時間帯は、かなりきついです。(通信速度が遅いです。)

デメリットが大きい格安SIM

IIJmio、イオンモバイル、エキサイトモバイル、J:COM MOBILE、mineo、NUROモバイル、BIGLOBEモバイル、HISモバイル、LIBMO、DTISIM

→これらの格安SIMは通信速度が時間によっては遅くなります。

デメリットが小さい格安SIM

ahamoLINEMOpovoY!mobileUQモバイルOCNモバイル

→これらのサブブランド系の格安SIMは通信速度がdocomo、au、SoftBank並なので問題ありません。またOCNモバイルはMVNO系ですが、NTTドコモの子会社であるNTTレゾナントが運営しており「ほぼサブブランド系」と言えます。また昼休みの通信速度低下も見られません。

もし「昼休みの時間帯はにYouTubeを見たい!ゲームをしたい!」みたいな人は、サブランド系+OCNモバイルの中から選びましょう。

また「そうなんだよ!昼休みの時間帯はめちゃくちゃ遅いのよ!」と思っている人はサブブランド系に乗り換えてみましょう。

ウソみたいに快適になりますよ。

住んでいる場所から回線を選ぶ

また住んでいる場所で、通信速度の良し悪しが変わる場合があります。

これはサブブランド系か、MVNO系かの違いではなく、今使っている格安SIMの回線はどこなのかによって変わります。

以下を参考に回線から格安SIMを選ぶのもありです。

docomo回線

基地局が一番多く、どこのエリアでもほぼ無敵

1番選びたい回線です。

特に「田舎だから電波が悪い」というような場合、docomo回線なら解決してくれる可能性が高いです。

逆に「渋谷区」「港区」「中央区」など、とくに人口が多い都内では、パケ詰まりを起こして、「ペイペイの画面開いたのに決済できない」みたいな状況に出くわす場合があります。

都内でこのようなパケ詰まりの現象に悩まされている場合は、

SoftBank回線を検討しましょう。

SoftBank回線

基地局はdocomoより少ないですが、auと同じ程度の基地局数です。

昔はSoftBank回線は電波が悪いと言われていましたが、今ではそんなことはありません

また5Gを使える範囲はdocomo、au、SoftBank中で一番なのでおすすめです。

田舎の方でSoftBank回線を使っていて遅い場合はdocomo回線にすればよいですが、docomo回線を使っていて都内(特に渋谷区、港区、中央区)でパケ詰まりをしている場合はSoftBank回線を使うと解消するので、SoftBank回線を使っている格安SIMに変更しましょう。

SoftBank回線が使える格安SIM

au回線

au回線はオールマイティで、苦手なところもないし、得意なところもないし。と言った回線です。

あえて選ぶ必要はありませんが、docomo回線、SoftBank回線で不満を持っているなら、使ってみても良いでしょう。

2台持ちで副回線を用意しておく

通信速度が遅いとデメリットを感じた場合は、eSIMを利用してデュアルSIMにしても良いです。

理想的には主回線をahamoの20GBでしっかり使って、特に問題なければそれ1つで十分です。

ですが都内在住でパケ詰まりが起こっている場合は、副回線でLINEMO3GB(990円)かpovo(使わなければ0円)などを利用し、パケ詰まりが起こったら、副回線に切り替えるというような使い方です。

これで、通信速度が遅いというデメリットは解消できるでしょう。

【2】店舗でのサポートは格安SIMでは受けられない

店舗でサポートを受けられなかったり、契約する時に店舗で話を聞きながら契約できないのは格安SIMのデメリットかもしれません。

特に年配の方でサポートを気にされる方は大きなデメリットになるかなと思います。

逆に若い人で店舗に行くのが面倒という人はネットで契約できる格安SIMは非常に便利に感じるでしょう。

僕も機種変更、新規契約、変更手続きのために店舗に行くのが面倒だと思っていたタイプなので、店舗でサポートを受けられないというデメリットは感じたことがありません。

ただし、店舗サポートを受けたい人も一定数いると思いますので、対処法を紹介します。

Y!mobileとUQモバイルは店舗がある

もし店舗サポートがないというデメリットを感じるのであれば、Y!mobileかUQモバイルにしましょう。

これらの2つはSoftBankショップ、auショップで契約できたり、サポートを受けられます。

その分、他のサポートなしの格安SIMよりちょっとだけ割高というデメリットが存在します。

ですが、それでもdocomo、au、SoftBankに比べれば、かなり安いので、変更するメリット自体はあります。

ahamoは有料のサポートがある

僕の1番のおすすめはahamoなのですが、ahamoは残念ながら店舗サポートがありません。

ですが、ahamoは有料でサポートがあります。

新規契約、他社からの乗り換え、docomoからの乗り換え、契約後の各種手続きなど1回3,300円(税込)で受けることができます。

考え方によっては、docomoを使っている場合は、月額料金にサポート料が込みで、ahamoの場合は、安くするからサポート受けたい場合はお金を払ってね。ということになります。

こう考えると、docomoはサポート料が自動課金、ahamoは必要な時だけ支払う。という感じです。

むしろdocomoを使っていて、毎月docomoショップでサポートを受けますか?受けないなら必要な時だけお金がかかるahamoの方が良心的ですよね?とも思えるのは僕だけでしょうか?

ちなみにLINEMO、povoは有料でもサポート自体はありませんので、万が一の時にサポート受けたい場合もahamoはおすすめです。

【3】LINEのID検索ができない格安SIMもある

格安SIMではLINEの年齢確認ができないものがあります。

年齢確認ができないということはLINEのID検索ができないというデメリットがあるんですね。

LINEを交換する場合は「QRコードを使う」という人にとっては、デメリットは感じないでしょうが、ID検索する人からすると大きなデメリットになりそうです

とはいえ、全ての格安SIMがLINEのID検索ができないというわけではありません。

次にLINEのID検索ができる格安SIMを紹介します。

LINEの年齢確認ができる格安SIMから選ぶ

LINEの年齢確認ができ、ID検索ができるのは、サブブランド系ではahamo、LINEMO、Y!mobileです。

MVNO系ではIIJmio、イオンモバイルです。

その他楽天モバイルも可能です。

どうしてもLINEのID検索をしたい場合は、これらの格安SIMから選ぶようにしましょう。

LINEの年齢確認
ahamo
LINEMO
Y!mobile
UQモバイル×
povo×
楽天モバイル
OCNモバイル×
IIJmio
イオンモバイル
エキサイトモバイル×
J:COM MOBILE×
mineo
NUROモバイル×
BIGLOBEモバイル×
HISモバイル×
LIBMO×
DTISIM×

【4】キャリアメールが使えないのはデメリットか?

格安SIMはキャリアメールが使えないのはデメリットとしてありましたが、今はdocomo、au、SoftBankの3社が格安SIMに変更しても、キャリアメールを引き続き使えるサービスを提供しているので問題はありません。

いずれも月額330円かかりますが、本当に必要な人からすると大きな金額ではないですよね。

昔はサービス登録する際にはフリーメールではなく、「docomo.ne.jp」などのキャリアメールじゃないと契約できないみたいなサービスがありましたが、今ではそのようなサービスは見受けられなくなりました。

むしろキャリアメールをガンガン使っている人は少なくなってきているのではないでしょうか?

そういう意味でキャリアメールが使えないというのは、ごく一部の人のデメリットにはなるでしょうが、ほとんどの人にとってはデメリットではなくなってきています。

Gmailを利用する

キャリアメールじゃなくて、メールさえ利用できれば良い場合は、Gmailなどを利用するのが良いでしょう。

無料で使えますし、到達率も良いです。

一部のフリーメール(特にYahoo!メールなど)は「間違って迷惑メールに振り分けられる」などがありますが、Gmailはあまりそういうことを聞かないので、おすすめできます。

【5】口座振替が少ない&ポイント還元がない

格安SIMのほとんどはクレジットカード決済が多いので、口座振替ができないのはデメリットの1つになります。

特にクレジットカードを持てない人、持っていない人からすると大きなデメリットになるでしょう。

ただ一部の格安SIMは口座振替も可能ですし、特におすすめなサブブランド系は全て口座振替が可能なので、デメリットにはならないかなとも思っています。

また「ポイント還元がない」というデメリットも一部では出ているようですが、そもそも安い格安SIMなので、ポイントもらうためにわざわざ高いdocomo、au、SoftBankを持つ意味もないのかなと思っています。

口座振替ができる格安SIMを紹介

口座振替ができる格安SIMは、ahamoLINEMOpovoY!mobileUQモバイル楽天モバイルJ:COM MOBILEDTISIMです。

このようにサブブランド系は全て口座振替が可能なので、一安心です。

またDTISIMなどは品質はどうであれば、格安SIMの中でもかなり安い方に入りますので、DTISIMでも口座振替ができるのはありがたいかもしれません。

ポイント還元を差し引いても格安SIMは安い

どれだけポイント還元率の高いdocomo、au、SoftBankを使っていたとしても、そもそも安い格安SIMを使っている時点で、格安SIMの方がお得です。

ただ、ポイント貯めたい人にとっては、楽天モバイルあたりがおすすめかもしれません。

特に楽天経済圏と言われるエリアで活動をしている人にとっては、楽天モバイルは良いでしょう。

若干エリアの狭さが気になりますが、少しずつ基地局も増えてきています。

楽天モバイルの場合は一度使ってみて、エリア的に問題ないのであれば、プランもシンプルですし、無制限で使えるのでおすすめです。

【6】災害時の伝言ダイヤルがつかえないは本当?

災害時に伝言ダイヤルが使えないというデメリットをよく聞きますが、これはウソで、格安SIMでも伝言ダイヤルは利用できます。

もちろんdocomo、au、SoftBankが提供している「災害用伝言版」や「災害用音声お届けサービス」は利用できませんが「171」に発信する災害用伝言ダイヤルは利用できます。

ですので、格安SIMにすることによって災害時に困るというデメリットはないということになります。

ただし、災害時につながりづらくなるというのはありますので、その対処法を紹介します。

データ通信でやりとりする

災害時の多くは、電話での発信が急激に増えます。

電話が集中して電話がつながりづらくなる状況を「輻輳(ふくそう)」というのですが、それを回避するためにdocomo、au、SoftBankなどは規制をかけます。

しかしデータ通信の方は規制をかけないので、災害時で電話が通じづらい時は、LINEなどでやりとりをするというのが良いでしょう。

もちろんこちらも込み合っている場合や、パケ詰まりが起こる場合があるので、通常通りの快適な利用とはいかない可能性がありますが、電話でやりとりするよりもスムーズになるでしょう。

副回線を契約してみる

また災害時にそなえてデュアルSIMで1つの携帯に複数の回線を入れておくということをしてもよいかもしれません。

もしくは1つの回線にトラブルがあった時にも、他の回線を持っていればリスク回避することができます。

例えば2022年7月2日に起こったauの大規模障害などが起こった時に、au以外のdocomo、SoftBankの回線で格安SIMを契約していればトラブル回避できていたということになります。

参考:7月2日に発生した通信障害について

【7】国際ローミングに対応していない格安SIMが多い

格安SIMは国際ローミングに対応してない会社が多いので、よく海外に行く人にとってはデメリットに感じることが多いでしょう。

有料で使えるプランがあればよいのですが、お金を払っても使えない(そもそも国際ローミングに対応するプランがない)ということもけっこう多いので、海外に行く人はこのデメリットをしっかり知ったうえで、対処する必要があります。

ahamo、LINEMO、Y!mobile、UQモバイルがおすすめ

ほとんどの格安SIMは国際ローミングに対応していませんが、ahamoは携帯をそのまま海外に持っていき、「何の手続きもなし」「何の追加料金もなし」で通常通り利用することができます。

また日本人が海外旅行でよく行く国の98%をカバーしているので、よっぽどマイナーな国に行く以外は対応しています。

ですので、海外旅行によく行く人が格安SIMを選ぶ場合は、ahamo一択になるでしょう。

LINEMO、Y!mobile、UQモバイルも格安SIMには珍しく国際ローミングに対応していますが、追加料金が必要です。

LINEMOとY!mobileは国によって異なりますが、日本人に人気の国であれば1GB980円、3GB2,940円などの追加料金で利用することができます。

UQモバイルは国によって異なりますが24時間490円~利用が可能です。

他の格安SIMはそもそも使えない場合や、使えても通話のみでデータ通信が使えないという場合がほとんどなので、海外に行く場合のデメリットはしっかりと知っておくようにしましょう。

海外用のレンタルWiFiを借りる

ahamo、LINEMO、Y!mobile、UQモバイル以外の格安SIMを利用している場合は、海外用のポケット型WiFiなどをレンタルするようにしましょう。

知名度的にはイモトのWiFiが高いですが、個人的にはグローバルWiFiが良いかなと思っています。

グローバルWiFiの公式サイトは以下なので、参考にしてください。

【8】通話定額は格安SIMは弱い?

よく通話するひとは、通話定額制があるかどうかになります。

格安SIMは通話定額制に弱いというデメリットもありますが、現在は通話定額制がある格安SIMも増えてきているようです。

ただし「通話の仕組み」からすると格安SIM系はまだまだ通話定額が弱いというデメリットがあります。

これは通話の仕組み(とくに利益の仕組み)を考えると分かりやすいです。

現在、ユーザーは30秒22円の通話料を支払いますが、この料金は発信者側の会社に支払われ、発信者側も受信者側に半分ほど負担しています。

例1
  1. docomoユーザーがSoftBankユーザーに電話
  2. docomoに30秒22円が支払われる
  3. docomoからSoftBankに30秒11円支払われる
  4. docomoとSoftBankはそれぞれ11円の売上

ですが、docomo、au、SoftBankのように利用者が多ければ多いほど、以下のような事例が多くなり、「電話をしてもらえれば得をする」という状況になります。

例2
  1. docomoユーザーがdocomoユーザーに電話
  2. docomoに30秒22円が支払われる
  3. docomoからdocomoに30秒11円支払われる(計算になる)
  4. docomoは22円の売上

逆に、利用者の少ない格安SIMは(例2)のようにならず、通話をされても大きな売り上げにはなりません。

ですので、通話定額制をしづらいということになります。

サブブランド系の格安SIMを使う

このような状況なのでdocomo、au、SoftBank、そしてサブブランド系(ahamo、LINEMO、povo、Y!mobile、UQモバイル)は通話定額制を提供しやすくなります。

特にahamoなどは最初から5分かけ放題がついており、追加料金が必要ありません。

これはdocomoユーザーが1番多く、(例2)のような状況を作りやすいからでしょう。

【9】プレフィックス番号で通話品質が落ちる

先ほど、「サブブランド系は安い料金で通話定額制がある」と説明しました。

しかし、よくよく調べていると、MVNO系の格安SIM会社も似たような金額で「通話定額制」を提供している場合があります。

しかしこれには通話品質が悪くなるというデメリットがあります。

docomo、au、SoftBank、楽天モバイルのキャリア、そしてサブブランド系はVoLTEという周波数の広い方法で電話をすることができます。

最近のスマートフォンは性能が良いので、このVoLTEを使えば、リアルに話しているようなくらいクリアな音質で通話することができます。

しかしMVNO系の格安SIMは通話定額制をするために、本来の電話番号の前に特定の番号を付けることによって通話料金の原価を安くする工夫をしています。

これがプレフィックス番号というものなのですが、このプレフィックス番号を付けて通話をすると、VoLTEを使えなくなり、固定電話並みに品質になってしまいます。

せっかく性能の良いスマートフォンなのに、固定電話のような品質になってしまうので、MVNO系は通話の品質が悪くなるというデメリットを理解するようにしましょう。

MVNOの中でも通話品質の良い会社がある

ちなみにすべてのMVNO系の音質が悪いかと言えば、そうではなく、MVNO系でもVoLTEを使った通話ができる格安SIMもあります。

それはHISモバイル、J:COM MOBILEの2つです。

この2つはプレフィックス番号を付ける(又は自動でつける)ということはしておりませんので、クリアな音質で通話することができます。

HISモバイル、J:COM MOBILEともに、昼休みの時間帯の通信速度は期待できませんが価格も安く通話品質が高いので、その点で選ばれるのもよいかもしれません。

【10】キャリア決済が使えなくなるのは小さいデメリット

キャリア決済という携帯電話代金とまとめて支払うことができる支払い方法(例えばアップルミュージックの料金を携帯電話代金と一緒に支払うなど)があります。

格安SIMの中でもMVNOにするとキャリア決済ができなくなるというデメリットがあります。

サブブランドの場合はほとんどのサービスでキャリア決済ができますが、一部未対応のものもあるようです。

なので格安SIMにしても、キャリア決済をしたい場合はサブブランド系のものを選びましょう。

もしMVNOにしたい場合は、キャリア決済が使えないので、クレジットカード支払い等を選択するようにしましょう。

【11】エリアに問題がある時の相談窓口がない

最後にエリアの問題です。

格安SIMにしたからエリアが狭くなるというデメリットは起こり得ません

なぜなら格安SIMはMVNOでも、サブブランドでもdocomo、au、SoftBankのいずれかの回線を利用しているので、エリアはそれらの回線と同じだからです。

ですので、格安SIMにしたからエリアが狭くなったというのは気のせいでしかありません

ただし、docomoからau回線の格安SIMに変えたというような場合は、回線が変わるのでエリアの違いが出てきます。

本来は「au回線を使って電波が悪い」と言う場合、auを使っていれば調査対象になり、対応してくれることになりますが、格安SIMにすると格安SIM会社に問い合わせても動いてもらえることはありません。

なぜなら格安SIM自体もdocomo、au、SoftBankから回線を借りており、基地局を持っているわけではないので、対処のしようがないからです。

そういう意味でエリアが狭くなるというデメリットはないですが、エリアが適していなかった時に対応してもらえないというデメリットは残ります。

回線の問題があった場合は、他の回線に切り替える

もし、使ってみてエリアが合わなかった場合は、他の回線を使っている格安SIMに乗り換えましょう。

OCNモバイル(docomo回線)のエリアが合わない
→UQモバイル(au回線)に変更する

格安SIMはエリアの改善が期待できないものの、最低契約期間がないというメリットもあります。

ほとんどの格安SIMはすぐに乗り換え可能なので、エリアが合わない場合はすぐに別の格安SIMに移ってしまえばよいのです

サブブランド系ならエリア調査をしてくれる

格安SIMの中でもサブブランド系であれば、「電波が通じづらい」という問い合わせをすると対応してくれます。

ahamo、LINEMO、povo、Y!mobile、UQモバイルは格安SIMですが、サブブランドなのでMNOと一緒です。

つまりdocomo、au、SoftBankが運営しているわけで、これらの会社は基地局を持っており、増やすことができるので、対応してくれます。

この点からもサブブランド系はエリアのデメリットも感じづらいでしょう。

楽天モバイルも迅速に対応してくれる

ちなみに楽天モバイルはdocomo、au、SoftBankと同じMNOになりますが、料金が安いので、格安SIMに分類されることが多いです。

楽天モバイルはdocomo、au、SoftBankと比べると圧倒的に基地局が少ないので対応エリアも他と比べて狭いです。

ただし、その反面「電波が悪い」という連絡には迅速に対応する傾向があります。

楽天モバイルはできるだけ広いエリアをカバーするために力を入れており、それらの問い合わせにできるだけ早く対応したいと考えているのだと思います。

楽天モバイルは無制限で使い放題という魅力のあるサービスなので、楽天モバイルを使っていてエリアが合わなかった場合は、他の格安SIMに移るのではなく、改善要望の問い合わせをしてみるのが良いでしょう。

デメリットを気にするならサブブランド系を選ぶこと

この記事では、格安SIMのデメリットを包み隠さずお話ししました

こうやって見てもらえるとサブブランド系であるahamoLINEMOpovoY!mobileUQモバイルは、格安SIMのデメリットとは無縁であることが分かると思います。

ただその反面、プランによってはMVNO系の格安SIMも少しだけ割高になります。

個人的にはMVNOとサブブランド系の料金差はプランによって異なりますが100円~500円程度なので、サブブランドが確実に良いと思いますが、人によっては「100円の差」が大きい場合がありますので、そのような場合は、MVNOを選んでも良いでしょう。

他のサイトではMVNOでもデメリットは少ない!ということを書かれていますが、正直MVNO系だとデメリットは多数あります。

ですので、契約する際はしっかりとデメリットを把握し、理解した上で契約するようにしてください。

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