「AWS」って一体何? レンタルサーバーと何が違うの? AWSについて解説

目次
AWSとは?
レンタルサーバーを探している時に、AWSという単語を見かける事があるかもしれません。
レンタルサーバーと一体何が違うのでしょうか? ブログやWordPressを始めるのに、使えるのでしょうか?
そんな疑問に、この記事でお答えいたします。
AWS = Amazon Web Services
AWSとは、Amazon Web Services の略称です。
Amazon の名前が付いていることからも分かる通り、インターネット通販大手のAmazonが運営しているサービスです。
AWSは様々なクラウドサービスの集合体で、基本的には利用した分だけ料金が発生する「従量課金制」が中心ですが、長期契約割引や無料利用枠が用意されたサービスも存在します。webサイトの公開を行うならばAWSの中でもEC2やLightsail、S3+CloudFrontといったサービスを利用する事になるでしょう。
EC2(Elastic Compute Cloud)は、非常に自由度の高い仮想サーバーです。OSを選んだり、サーバーの性能(CPUやメモリ)を細かく指定したりできます。
Lightsailも仮想サーバーサービスですが、AWSのサービスの中では初心者向けに設計されたサービスです。月額固定料金のプラン(一定のデータ転送量を含む)が中心で、従来のレンタルサーバーに近いシンプルな使い勝手で利用できます。
S3+CloudFrontは、WordPressのような動的サイトは動作しませんが、HTMLや画像などのみで構成された「静的サイト」向けの非常に安価かつ高速に公開できる構成としてよく利用されます。
AWSでwebサイトを構築するメリットとデメリット
次にレンタルサーバーでは無く、AWSを選択するメリットとデメリットについて解説いたします。
AWSのメリット
柔軟なスケーラビリティ(拡張性)
AWSの大きな強みは、サイトのアクセス状況に合わせてサーバーの能力を柔軟に変更できる点です。
レンタルサーバーでは月単位の契約が一般的ですが、AWS(特にEC2)であれば、「アクセスが少ない時は最小限の構成でコストを抑え、アクセスが急増した時には自動的にサーバーを増やして対応する(オートスケーリング)」といった柔軟な運用が可能です。
もちろん「数日間だけ高性能なサーバーに変更する」といった手動での調整も簡単に行えます。
従量課金制によるコスト最適化が可能
上記のスケーラビリティとも関連しますが、従量課金制であるため、リソースを無駄なく利用できます。アクセスがほとんどないwebサイトであれば、レンタルサーバーの最低プランより安価に運用できる可能性もあります。
自由度が非常に高い
EC2などのサービスでは、通常のレンタルサーバーでは選択することが出来ない、サーバーOSの選定、ソフトウェアのインストール、ネットワーク設定など、インフラレベルでの細かなカスタマイズが可能です。
また、「AWS Marketplace」を利用すれば、WordPressなどがインストール済みのサーバーイメージを素早く用意して起動することもできます。
AWSのデメリット
予期しない高額請求のリスクがある
従量課金制の裏返しとして、利用量が想定を超えると請求額も高額になる可能性があります。
例えば、webサイトがSNSで話題になったり、テレビで紹介されてアクセスが爆発的に急増したりした場合や、意図しない大量のデータ転送が発生した場合、それらに応じて料金(特にデータ転送料)が上がります。
善意悪意を問わず、転送量などの利用状況によって請求額が決定されるため、事前に「AWS Budgets」などのサービスを利用し、設定した予算額を超えそうになったら管理者にアラート(警告メール)が飛ぶように設定しておくことが非常に重要です。
レンタルサーバーに比べて、導入や運用難易度が高い
Lightsailのような初心者向けサービスもありますが、EC2やS3などを組み合わせて本格的な環境を構築・運用するには、サーバーやネットワーク、セキュリティに関する専門知識が必要になります。
レンタルサーバーであれば、WordPressの使い方に関するサポートが含まれていることもありますが、AWSでは基本的にインフラ(サーバー環境)の提供がメインです。トラブルが発生した場合、原則として自分で原因を調査し、対処する必要があります。
別途、AWSの技術サポートプランもありますが、初心者の方が期待するような「WordPressの使い方」や「メールの設定方法」といったレベルのサポートではありません。
最適なコスト構成の複雑さ
AWSには100を超えるサービスがあり、Webサイトを運用する方法も一つではありません。
「どのサービスをどう組み合わせれば、自分のサイトにとって最もコスト効率が良いか」を見積もることは、上級者でも正確に見積もることが難しい要素です。
webサイトの運用方法によっても最適なサービスは変わるため、一概にアクセス数の多い少ないだけで最適なクラウドサービスを選定することが出来ず、初心者が混乱する原因のひとつにもなっています。
まとめ
AWSはAmazonが提供する従量課金が中心の様々なクラウドサービスです。
Webサイトを公開するにはEC2、Lightsail、またはS3+CloudFrontなどのサービスを利用します。WordPressのような動的サイトを構築したい場合は、EC2またはLightsailを選ぶのが一般的です。
AWSは高い柔軟性とスケーラビリティを持つ一方で、設定や運用には一定の技術知識が求められます。初心者にはやや難易度が高いため、まずはサポートの充実した通常のレンタルサーバーを利用するのがおすすめです。
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