フリーWi-Fiはスマートフォンやパソコンを利用する上でとても便利ですが、その反面リスクもあります。
理由は、フリーWi-Fiは「誰でも利用できる」からです。
「誰でも利用できる」ということは、悪意を持った人も利用できてしまうということです。
フリーWi-Fiは便利ですが、リスクもあるということを知っておきましょう。
この記事では、
- 野良Wi-FiとフリーWi-Fiの違い
- フリーWi-Fiを安全に利用するための方法
誰にでもわかるよう、論理的にを紹介します。
Wi-Fiとは?
Wi-Fiとは「無線LANの規格」のことを指します。
「無線LAN=Wi-Fi」と認識されていることが多いですが、厳密には少し違います。
無線LANができた当初は、さまざまな会社が無線通信のできる商品を作りました。
しかし無線LANの規格がバラバラだったため、無線通信ができないという問題がよく起こりました。
そこで無線LANの規格を統一することとなり、できたのが「Wi-Fi」です。
なので、Wi-Fiは「無線LANの規格」のひとつです。
ただ最近では、Wi-Fiが無線LANの規格の主流となっています。
スマートフォンやタブレット・パソコン・ゲーム機器・家電ではWi-Fiが主流です。
そのため、「無線LAN=Wi-Fi」と認識されても問題はありません。
外出先で利用できるWi-Fiの種類
Wi-Fiにはいくつか種類があり、利用方法や接続方法も違います。
そこでここではWi-Fiの種類を3つ紹介します。
無線の種類は
- 公衆Wi-Fi(有料)
- フリーWi-Fi
- 野良Wi-Fi
大きく分けて上記3つに分けることができます。
この中でも特に②フリーWi-Fiと③野良Wi-Fiには危険が潜んでいます。
まずはどのような状況が危険なのかを理解するために、それぞれの違いを紹介します。
公衆Wi-Fi(有料)
公衆Wi-Fiとは「Wi-Fiを提供している会社による有料のWi-Fi」です。
スマートフォンや自宅で使うインターネット回線のように、事前に契約をする必要があります。
例えば「docomo Wi-Fi」「au Wi-Fi SPOT」「ソフトバンクWi-Fiスポット」などが代表的です。
上記のようなWi-Fiは「キャリアWi-Fi」とも呼ばれ、携帯のキャリアを契約している方向けにWi-Fiを利用できる場所を設置しています。
スマートフォンで上記のキャリアを契約されている人は、追加契約・料金がかからずに利用できます。
例えば、「docomoで携帯を契約している人はdocomo Wi-Fiが使える」というような形です。
公衆Wi-Fiの特徴は、利用できる人が限定されているため、後ほど紹介するWi-Fiよりも比較的セキュリティレベルが高いことが挙げられます。
フリーWi-Fi
フリーWi-Fiとは、「誰でも利用できる無料のWi-Fi」です。
飲食店や交通機関に設置されていることが多く、より多くの人が利用できるように用意されています。
例えば、「カフェなどの飲食店」「電車・空港などの交通機関」「デパートなどの商業施設」などに設置されています。
最近では「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」などのコンビニが提供するWi-Fiもありますね。
また観光客向けに、自治体が用意しているフリーWi-Fiも増えています。
後半で詳しく説明しますが、これらのWi-Fiには、2つのリスクがあります。
- 侵入されているフリーWi-Fi
- 一見フリーWi-Fiに見える野良Wi-Fi
自分ではスタバのフリーWi-Fiにつないでいるつもりでも、実は似た名前を偽装した野良Wi-Fiにつないでしまっている…といった危険があります。
野良Wi-Fi
野良Wi-Fiとは、「提供元が不明なフリーWi-Fi」です。
Wi-Fiの管理者が設定を間違って、無料で使えるWi-Fiになっている場合もあります。
例えば「(誰かの名前の)Wi-Fi名」「(意味不明な文字列の)Wi-Fi名」など、個人名になっていたり、どこが提供しているか分からないことが多いです。
そして中には悪意を持って、わざと野良Wi-Fiを用意している場合があります。
野良Wi-Fiに接続してしまうと、通信内容を見られてしまったり、スマートフォンを乗っ取られてしまう可能性があります。
どこが提供しているのか不明なWi-Fiには接続しないようにしましょう。
スマホのWi-Fiへの自動接続をオンにしている方が多いのですが、これは非常に危険です。
自分が意図していないタイミングで、知らないうちに悪意を持った人物が設置した野良Wi-Fiに接続してしまう可能性があるからです。
野良Wi-Fiの危険性
フリーWi-Fiは便利である反面、セキュリティ的なリスクもあります。
Wi-Fiを提供している会社がセキュリティをしっかり行っていれば、比較的安全に利用することもできます。
しかしもし野良Wi-Fiに接続してしまった場合はリスクがあります。
具体的には
- 通信内容を見られてしまう
- 個人情報が盗まれてしまう
- 位置情報を見られてしまう
- スマートフォンを乗っ取られてしまう
のようなリスクがあります。
最近の野良Wi-Fiは非常に精密にできていて、ぱっと見では「カフェのフリーWi-Fi」「空港のフリーWi-Fi」にしか見えないものもあります。
気をつけているから大丈夫…と思っている方も、身近に危険があるので気をつけておくべきです。
通信内容を見られてしまう
通信内容を見られてしまうリスクがあります。
例えば、「LINE」「メール」「アクセスしたサイト」などの通信内容を見られてしまいます。
個人情報が盗まれてしまう
個人情報が盗まれてしまうリスクがあります。
例えば、「電話履歴・電話帳」「クレジットカード情報」「銀行口座情報」「名前や住所」などです。
上記で説明した「通信内容を見られてしまう」に関わる話ですが、通信内容を見られるということは「入力した内容」を見られてしまうということです。
野良Wi-Fiに接続した状態で、ネットショッピング決済するためにクレジットカード情報を入力すると、その情報も見られてしまうことになります。
他にも「ネットバンキング」「ネット申し込み」など、個人情報を入力する場面がたくさんあるので、注意が必要です。
位置情報を見られてしまう
スマートフォンのGPS機能から、位置情報を見られてしまうリスクがあります。
位置情報は、常に監視されてしまう可能性もあります。
行動パターンを把握されてしまったり、居場所を監視されてしまうことで、空き巣被害に遭う可能性があります。
スマートフォンを乗っ取られてしまう
スマートフォンが乗っ取られてしまうことで、カメラアプリから自分の顔を知られてしまうリスクがあります。
また乗っ取られたスマートフォンから、別のスマートフォンやパソコンにサイバー攻撃する「踏み台」にされてしまうリスクがあります。
もしあなたのスマートフォンが踏み台にされてしまった場合、相手に攻撃したのは乗っ取られたスマートフォンです。
そのため、あなたが犯罪を犯してしまったことになる可能性があります。
野良Wi-Fiは絶対に使ってはいけない
以上の危険性があることから、野良Wi-Fiに接続してはいけません。
悪意を持ってわざと用意している可能性があるので、「提供元が不明なフリーWi-Fi」は利用しないようにしましょう。
…とはいっても野良Wi-Fiと普通のフリーWi-Fiを見分けるのはとても大変です。
明らかに意味不明な名前のWi-Fiなら野良Wi-Fiとわかりますが、勘違いされやすい名前をつけて、紛らわしい場所に設置しているパターンもあります。
こんな感じで悪意を持った野良Wi-Fiが勝手に名前を使っている可能性があるわけです。
毎日野良Wi-Fiを回避することだけを考えて生活していれば大丈夫かもしれませんが、現実的ではありません。
なので野良Wi-Fiのリスクを最小限に抑えるため、下記の3つの方法を徹底しておくことをお勧めします。
Wi-Fiを安全に使うための方法
ここまでWi-Fiの種類やフリーWi-Fi・野良Wi-Fiの危険性について説明しました。
そもそもフリーWi-Fiを利用しなければ、リスクを負うことも無くなります。
なので「フリーWi-Fiを使わない」というのもひとつの選択肢です。
しかし便利なのでできれば使いたいですよね?
ではフリーWi-Fiをなるべく安全に利用するための方法を紹介します。
Wi-Fiを使うときは「自動接続機能」は使わず、手動で接続する
スマートフォンの自動接続設定をオフにしましょう。
自動接続設定をオフにしておけば、フリーWi-Fiに勝手に接続されなくなるので、野良Wi-Fiに接続してしまうリスクは低くなります。
Wi-Fiを利用するとき少し手間に感じるかもしれませんが、そのひと手間で野良Wi-Fiに接続されてしまうリスクを減らせます。
フリーWi-Fiを使ってるときに「個人情報の入力」はしない
フリーWi-Fiを利用しているときに「個人情報」の入力はしないようにしましょう。
なぜなら個人情報の入力をしなければ、情報漏えいのリスクを低くできるからです。
例えば
- ネットバンキングの利用はしない
- ネットショピングで買い物しない
- クレジットカード情報を入力しない
- ネット申し込みをしない
などを気をつけることです。
上記のような個人情報を入力するようなことは、フリーWi-Fiを利用しているときはしないようにしましょう。
これが最強「VPNサービス」を入れれば野良Wi-Fiも怖くない!
上記のように、フリーWi-Fiを使う時に色々と気をつけていても、うっかり野良Wi-Fiに接続してしまう危険はあります。
Wi-Fiの自動接続をオフにしていたつもりでも、何かの拍子にオンにしてしまい、それを忘れて過ごしてします。
急いで銀行口座にアクセスする用事ができた、急いでネットショップの買い物をしないといけいない…
などなど、危険は常にあるわけです。
そこでご紹介する最強の安全策が「VPNサービス」を利用すると言うものです。
VPNの導入は超簡単。アプリを入れてVPNをオンにするだけです。
たったの月額400円前後で、野良Wi-Fiに接続しても安全性が確保される暗号化通信にになるので、最も確実で安全な方法です。
↓↓用語説明
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VPNとは「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の頭文字をとった略称です。
「仮想プライベート・ネットワーク」とも呼びます。
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VPNとは、インターネット上に仮想の専用回線を用意し、安全な状態で通信を行える仕組みのことです。
VPNを利用すれば、フリーWi-Fiを安全に利用することができます。
なぜなら、悪意を持った人があなたの情報を盗もうとしても、VPNによって防いでくれるからです。
具体的に説明すると、VPNを利用することで通信内容が暗号化され、悪意を持った人はあなたの通信内容を盗めなくなります。
100%ではありませんが、何もしない場合と比べると格段にセキュリティレベルは高くなります。
無料でできる対策もありますが、VPNサービスを利用するほうがセキュリティレベルも高くなり、煩わしいひと手間を減らすことができます。
下の記事で、VPN接続の仕組みについて、詳しくお伝えしています。
当サイトでは、数あるVPNサービスの中でも、MillenVPNを最もおすすめしています。
現在1番コスパが良いVPNであり、かつ、日本運営の会社でセキュリティがとても強固だからです。
下の記事で、MillenVPNの特徴について、より詳しく解説しています。
下の記事では、当サイトが厳選した最強VPNサービス3社を、徹底的に比較しています。
その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
外出先で利用できるWi-Fiにはさまざまな種類があり、フリーWi-Fiにはリスクがあることを紹介しました。
特に「提供元が不明なWi-Fi」に接続してしまうと、あなたの通信内容を見られてしまったり、スマートフォンを乗っ取られてしまう危険性があります。
そして安全なフリーWi-Fiだと思っても、実は偽装された野良Wi-Fiである可能性があります。
またフリーWi-Fiを利用しているときは個人情報の入力(クレジットカード情報、銀行口座情報、ネット申し込み)をしないよう、細心の注意を払う必要があります。
このようなリスクを考慮すると、VPNサービスを利用するのが間違いなくベストな方法です。
VPNを入れるのは予防接種みたいなものです。大事になる危険を月額たったの396円程度で回避できるので、絶対に入れておいた方が良いです。
フリーWi-Fiを利用するのは簡単ですが、安全に利用するためにセキュリティ意識を高く持つようにしましょう。