webサーバーとメールサーバーを分けるメリットとデメリットについて解説

目次
webサーバーとメールサーバー
mixhostのサーバーでは、WordPressなどでブログを作成したり、webサイトを公開したりするだけでなく、メールを送受信する事もできます。
それにも関わらず、メールの送受信専用のサーバーや、メール機能が無いwebサーバーも世の中にはあります。
この記事では機能ごとにサーバーを分ける理由について、メリットとデメリットを通して解説します。
比較表
まずは、比較表をみて見ましょう。
比較項目 | 機能が統合されているサーバーの場合 | 機能が分離しているサーバーの場合 |
---|---|---|
web機能とメール機能 | 同じサーバー | 別々の異なるサーバー |
契約 | 通常は1つの契約で全ての機能が利用出来る | 利用するサーバーごとに個別に契約が必要 |
アカウント管理のしやすさ | 全ての機能をマイページやコントロールパネルから制御できる事が多い | サーバーごとに異なる設定画面にログインする必要があり、煩雑になる場合が多い |
webサイトとメール機能の連携のしやすさ | 簡単に設定出来る場合が多い | 統合型に比べると煩雑な設定になる場合が多い |
サーバーのチューニング(サーバーのパフォーマンス最適化) | 難しい。パフォーマンス競合が発生する可能性がある | 非常に高度に最適化されている |
障害発生時の影響範囲 | 全ての機能が影響を受ける | 影響を受ける範囲が限定的 |
メールの障害が、webページの閲覧に影響するか | 影響する可能性が高い | 影響しない |
webページの障害が、メールの送受信に影響するか | 影響する可能性が高い | 影響しない |
コスト(維持費などの費用) | 分離型に比べて安くすむ事が多い | 統合型に比べて高くなる事が多い |
セキュリティーリスク | 分離型よりもリスクが高い | 統合型よりもリスクが低い |
個別の拡張性(スケールアップ) | 特定の機能のみを個別にスケールアップできない | 機能ごとに個別にスケールアップができる |
一日に数件だけメールを送受信する場合 | 全ての機能が利用出来る統合型のサーバーがお勧め | 割高になり、管理も煩雑となってしまう可能性が高い。あまりお勧めはしない |
一日に数百件以上のメールを送受信する場合 | 障害が発生した場合のリスクが高く、注意が必要 | メール専用サーバーを別途契約する事がお勧め |
予約送信等の高度なメールの送信機能 | ユーザーが独自に対応する必要がある | 機能が用意されている事が多い |
メールの信頼性 | 送信遅延や送信エラーが発生する可能性がある。webサイトの状況によっては受信に失敗する可能性もある | メール専用サーバーは信頼性が非常に高く、遅延や送信エラーが発生する可能性が統合型のサーバーに比べて低い |
大量送信時のメールの到達率 | 大量にメールを送信すると、拒否される場合がある | 大量のメール送信でも、拒否されにくい |
メールの開封率や到達率の計測機能 | 機能が無い場合が多く、権限の問題により設定出来ない事も多い | 機能が用意されている場合がある |
メール専用のサーバーやサービスを契約するポイントとは?
メールの送受信はwebサイトの公開を目的とした一般的なレンタルサーバーでも可能ですが、あえてメール送受信専用のサーバーや、メールサービスを別途契約する場合には、一体何が判断のポイントとなるのでしょうか?
判断のポイント1: 大量のメールを送受信する予定があるか?
一日に数百通のメールを送信したり、受信したりする場合には、webサイト用の共有サーバーとは別に、メール専用のサービスを契約する事がお勧めです。
webサイトと同じサーバーで大量のメールを送受信してしまうと、webサイトの表示に関するパフォーマンスが低下する恐れがあります。多くのメールを送受信するならば、メールの送受信専用に特化して構築されたサーバーを利用するべきでしょう。
判断のポイント2: メールの信頼性を重視するか?
全てのメールを確実に送信したい、受信したいという信頼性が何よりも重視される場合にも、メール専用のサービスを契約する事がお勧めです。
webサーバーと同じサーバーでメールの送受信を行っている場合、webサイト側の不具合が原因で、メール機能にも悪影響が出て、メールの送受信でエラーが発生してしまう可能性があります。webサイト側の不具合だけでなく、webサイトがDDoS攻撃などを受けた時に、メール機能も一緒に利用出来なくなってしまう恐れもあります。
メールの信頼性を重視するならば、webサイト用のサーバーとは別の、メール用のサーバーやサービスを契するべきでしょう。
メール専門のサービス例
メールの送受信に特化したサービスの例をいくつかご紹介します。ここで紹介しているサービスは何れも独自ドメインを設定可能なサービスです。
メールサービスの比較表
※2025年3月時点のインターネットで公開されている情報を元に作成しています。
mixhostのメール機能について
送信可能なメールは、「1日あたり、1,000件まで」である事が明記されています。
Webサーバーとメール機能が統合されているため、webサイトにお問い合わせフォーム等を簡単に設定でき、利用ができます。
メール機能をあまり利用しないのであれば、webサーバーと一緒に利用可能なmixhostのメール機能で十分である可能性が高いでしょう。
まとめ
統合型サーバーは、1つのサーバーでWebサイトとメールの両方を管理できるが、トラブル発生時の影響が大きく、スケールアップが難しい事が多いです。 分離型サーバーは、Webサイトとメールを別々のサーバーで運用するため、障害時の影響を抑えられ、パフォーマンス最適化やセキュリティ面でも優れます。
大量にメールを送信する予定がある場合や、なによりもメールの信頼性が最優先である場合には、メール専用のサーバーを契約して利用する事がお勧めです。 そうでは無い場合には、webサーバーに付随するメール機能で十分である事が多く、mixhostなどのサービスがお勧めです。