最近は無料Wi-Fiが急速に増えてきています。特にコンビニや駅で無料Wi-Fiが利用できるのは便利。
今までは月末になると通信容量が気になってけど、無料Wi-Fiスポットが増えてきたことでかなり助かっているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、無料Wi-Fiを利用する上で注意しなければならないのはセキュリティ対策です。
テレビやネットニュースでは無料Wi-Fiは非常に危険という話を聞くようになってきました。
テレビやYouTubeでは、ハッカーの手口をそのまま真似て利用者の個人情報を盗むということを実践されている番組もあります。
これはどんな方にも身近な問題となっており、他人事ではありません。
テレビのワイドショー番組などは視聴者の不安を煽ることで視聴率が取れると言いますが、実際にあなたも無料Wi-Fiのセキュリティについてはもう少し危機意識を持った方が良いでしょう。
そこで、本記事では無料Wi-Fiのセキュリティ面について解説していきます。
- 無料Wi-Fiにどんな危険があるのか
- 知っておくだけで安全に無料Wi-Fiを使える方法
あなたもこの記事を読んでセキュリティの認識を再確認してみてください。
無料Wi-Fiのセキュリティは本当に大丈夫?
無料Wi-Fiはセキュリティが甘いという話は、
無料Wi-Fiスポットが増えるのと同時に世間に知れ渡ってきたことですが、具体的にはどのように危険なのでしょうか?
無料Wi-Fiが利用できるカフェなどには次のような注意書きが書かれていることがあります。
- アクセスするサイトはSSL化してあることを推奨
- インターネットVPNなどを利用した通信内容の保護を推奨
- IDやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報を盗み見される可能性がある
- 有料公衆無線LANサービスを推奨
今はよくわからなくてもOKです。とにかく、セキュリティに気をつけることを「注意書きで伝えている」ことを知っておきましょう。
注意書きは、ある意味で無料Wi-Fiを提供している側のクレーム回避策です。
トラブルがあった時、「注意書きでちゃんと書いてるじゃないですか」と言えるために記載しているということです。
提供側がこのような対策を取ると言うことは、現実に「情報を盗まれる」ことが起こり得るということです。
つまり、無料Wi-Fiのセキュリティは非常に甘いことがわかるわけです。
基本的に通信内容を保護されていない、または保護されていても完璧ではないということ。
これは大袈裟な話ではなく、あなたが無料Wi-Fiを利用してインターネット上のサイトに接続している時の情報はハッカーからは丸見えという認識をしておきましょう。
では、具体的にどのような危険があるのでしょうか。
無料Wi-Fiのセキュリティの甘さに付け込んだハッカーの手口として、最も多いのが次の2種類です。
- 盗聴・のぞき見
- なりすましアクセスポイント
では、それぞれについて具体的に解説しましょう。
無料Wi-Fiのセキュリティを信用するな!盗聴されているかも!
無料Wi-Fiに接続すると、鍵マークの付いている場合と鍵マークのついていない場合があるのをご存知でしょうか。
【鍵マークがついたWi-Fiの例】
この写真のWi-Fiはすべて鍵マークがついていますね。
鍵マークの付いていない無料Wi-Fiはセキュリティー対策がほとんどされていない状態と考えてください。
これは利用者がより簡単に接続しやすいようにと配慮してのことなので、非常にありがたいことなのですが、セキュリティ的には大迷惑。
実は、あなたが鍵無しの無料Wi-Fiを利用して行っている通信内容は第三者が盗聴・のぞき見することができます。
ちょっと知識がある人間からすると、鍵マークが無い無料Wi-Fiは、専用のツールさえあれば簡単に情報を盗めます。
専用ツールさえ持っていれば、あなたでも他人の情報を盗めるくらい簡単です。
まず大前提として、鍵のついていない無料Wi-Fiは、犯罪者にとってやりたい放題の状態…と言うことを覚えておきましょう。
具体的に、情報が盗まれたらどのような危険があるかを、記事の後半で解説します。
無料Wi-Fiのセキュリティを信用するな!盗聴されているかも!
鍵マークが付いている無料Wi-Fiならセキュリティ対策がされていて安全なのかというと、実はそうでもありません。
確かに鍵マークの付いていない”無料Wi-Fiよりは”安全なことは確か。
鍵マークが付いている通信は暗号化された通信を行っています。
しかし、無料Wi-Fiの場合、その暗号化キーについては公開されている場合が多く、そうなると暗号化キーも無意味と言えます。
要は、みんなが使えるように、パスワードが公開されているわけですね。
カフェやホテルの無料Wi-Fiを利用する場合、下記の2点が書かれていることがあります。
【無料Wi-Fi利用時に使う情報】
- SSID(Wi-Fiの名前)
- 暗号化キー(パスワード)
SSIDの電波を見付けたら、暗号キー(パスワード)を入力してWi-Fi通信を開始するということになります。
そして、そのパスワードはそこを利用している全員が知っていることになります。
例えばホテルなら…情報を盗みたい人間が、一泊すればその部屋のWi-Fiのパスワードがゲットできるわけです。
こうなるとパスワード無しの無料Wi-Fiと同じで、やりたい放題になってしまいます。
無料Wi-Fiのパスワードは、誰でも知ることができるもの。
更に、その暗号化キーは長期間変更されないとうことも多いのが現実です。
そうなると、暗号化キーの意味はほとんどありません。
つまり、鍵マークの付いている無料Wi-Fiだからと言ってセキュリティ対策がされているという認識は間違いだということになります。
もちろん安全に使える方法があります!後半で詳しく説明しますね!
では、次になりすましアクセスポイントについて解説しましょう。
その無料Wi-Fi!なりすましアクセスポイントかも?
外でスマホやパソコンを使う人が必ず知っておかないといけないのが、「なりすましアクセスポイント」という言葉です。
「聞いたことがある気がするけど、意味はわからない…」という方がほとんどではないでしょうか
なりすましアクセスポイントというのは、要するに犯罪者が情報を盗むために設置した無料Wi-Fiです。
このWi-Fiに接続したら、あなたのスマホやパソコンの画面に映る全てが、犯罪者に盗まれると思ってください。
なりすましアクセスポイントに接続することは…
あなたから犯罪者のパソコンに接続しているのと同じ。
なりすましアクセスポイントの怖いところは、普通の無料Wi-Fiだと思って利用してしまう点です。
なぜかというとSSIDを、あなたが利用する予定だった無料Wi-Fiと同じような名前にしておけば気づかないからです。
空港なら「Airport001」とかホテルなら「apahotel0001」みたいなSSIDにすれば、大半の人は気付きません。
要はSSIDを、それっぽい名前にすれば気づかないわけです。
仮に本物の無料Wi-Fiにパスワードが指定されていたとしても、それも同じパスワードに設定すれば良いだけです。
一見、セキュリティ対策も行われている、安心できる無料Wi-Fiだと思うかもしれません。
では、無料Wi-Fiのセキュリティ対策がなされていないWi-Fiに接続してしまった場合、具体的にどのようなことが起こるのでしょうか?
無料Wi-Fiのセキュリティ対策をしないとどうなる?あなたの行動も丸見えに!
無料Wi-Fiのセキュリティ対策がされていない場合に起こり得ることについて考えてみましょう。可能性として考えられるのは次のような点です。
- あなたの行動が丸見え
- 金品・クレジットカード情報が盗まれる
- 個人情報の漏洩
- SNSの乗っ取り
- 盗聴・盗撮
では、もう少し具体的に見ていきましょう。
無料Wi-Fiのセキュリティではあなたの行動が丸見えに!?
あなたが無料Wi-Fiを利用して行っている通信を傍受することで、あなたの行動が丸見えになってしまいます。
例えば、
- SNSを利用したり
- YouTubeを閲覧したり
- あるいはショッピングサイトでの買い物
など…
どんな動画を観ているのかということもわかりますし、あなたが何を買おうとしているのかもわかってしまいます。
あなたが画面で入力する、
- クレジットカード番号
- SNSのログインパスワード
- メールアドレス
- 連絡帳
なども見られる可能性があるわけです。
もしテレワークやフリーランスで仕事をしている方が、
- 書類
- 仕事上のデータ
- 取引相手の方の連絡先
などを盗まれてしまったら、訴訟問題に発展するレベルです。
無料Wi-Fiで個人情報の漏洩の可能性!
ハッカーはただ単にあなたの行動をチェックしているだけではありません。あなたの個人情報もちゃんと見ています。
インターネットを利用する時に使用するブラウザにはあなたのIDやパスワードの入力の手間を省く為にcookieという便利な機能があるのをご存知でしょうか?
一回Amazonにログインしたら、2回目はパスワード無しで入れる…みたいな機能のこと
SNSなんか、使うたびに毎回パスワードを入力しないですよね?
このように「cookie」であなたのログイン情報などを保存しておいてくれるんですね。
cookieにはIDやパスワードだけでなく、
- サイト
- 閲覧履歴
- 訪問回数
なども記録されています。
ですから、あなたのcookieを盗み見することができれば、個人情報も簡単に知ることができるということ。
つまり、あなたがショッピングサイトで商品を購入する際に入力したクレジットカードの情報すらも盗まれてしまう可能性があるのです。
要は今の情報だけじゃなく、過去に見たサイトや入力した内容まで盗むことが出来るわけです
あなたは、ショッピングサイトはセキュリティ対策が万全だから大丈夫と思っているかもしれません。
しかし、あなたのスマホやノートパソコンの中を覗くような行為については、ショッピングサイトのセキュリティ対策で防ぐことは不可能です。
無料Wi-Fiを利用することでSNSの乗っ取り被害も増大!
前述したように、セキュリティ対策のなされていない無料Wi-FiではSNSのIDやパスワードといったログイン情報を第三者に知られることもあります。
最近非常に多くなってきたのがSNSの乗っ取り被害。
特に芸能人のSNSが乗っ取られたという話を良く聞くようになってきましたが、被害は芸能人だけではありません。
SNSのセキュリティ対策としては、以下のようなことが認知されています。
- パスワードを複雑にする
- 定期的にパスワードを変更する
しかし、いくらパスワードを複雑にしたからと言っても丸見え状態なので、セキュリティが強化されたとは言えません。
そもそもパスワードの変更…やってる人は少ないですよね
しかも、そのパスワードをあなたの知らない内に第三者が変更してしまうことも可能。
SNS側でも乗っ取り被害に対する対策は行われていますが、どれも乗っ取られてからの対策となるので一歩出遅れてしまうことになります。
あなたのスマホが盗聴・盗撮に使われる可能性も!?
無料Wi-Fiのセキュリティを甘く考えると、その後の日常生活に支障を来すことになるかもしれません。
実は、あなたのパソコンやスマホの情報を知ることで、そのデバイス自体を乗っ取ることも可能。
つまり、第三者があなたのスマホやパソコンを自由に操作することができるようになります。
第三者に操作されるというだけでも十分危険なこと。しかも、そのスマホが盗聴・盗撮に使われる可能性もあるのです。
あなたのスマホが遠隔操作され、勝手に写真や動画を撮影されているかもしれません。
あなたの日常の会話だけではなく、職場での重要機密事項を聞かれる可能性もあるということ。
取引先に不正請求が送られたりしたら…大迷惑行為ですよね。
そうなると、あなたの人生そのものを揺るがす大事件に発展することも十分考えられます。そうなる前に万全なセキュリティ対策が必要でしょう。
では、万全なセキュリティ対策とはどのようなことをすれば良いのでしょうか?
無料Wi-Fi利用時には確実なセキュリティ対策を!
以上のことから、無料Wi-Fiは運営者側やサイト側がいくらセキュリティ強化しても危険な状態だということがわかりました。
では、確実なセキュリティ対策というのは不可能なのでしょうか?
無料Wi-Fiを利用する場合のセキュリティ対策としては次のようなものが挙げられます。
- 暗号化されている無料Wi-Fiを使用
- HTTPS化されていないURLにはアクセスしない
- Wi-Fiに自動接続する設定にしない
- VPNサービスを利用する
しかし(1)~(3)の対策については本当のセキュリティ対策としては意味がありません。
最も良いセキュリティ対策としておすすめするのが、④のVPNサービスを利用するというものです。
あなたのパソコン、スマホの通信を全てセキュリティの強い「暗号化通信」に変えることができる。
月額1,000円前後と安く、インストールして「機能をオン」にしておくだけで安全になる。
下の記事では、VPN接続の仕組みについて、より詳しく解説しています。
ハッカーが設置した無料Wi-Fiに接続したとしても、情報を盗まれなくなります。
VPNとはVirtual Private Networkの略。日本語では仮想専用回線のことです。VPNを利用することで、あなたの通信内容は第三者から見ることができなくなります。
さらに、通信自体が暗号化されることで、通信内容を見られたとしても解読することができません。
このように二重に守られた状態ということになります。しかも、利用料金もリーズナブルなので、仕事で無料Wi-Fiを利用するという場合などには必須でしょう。
当サイトでは、数あるVPNサービスの中でも、MillenVPNを最もおすすめしています。
月額396円〜で利用できる1番コスパが良いVPNであり、かつ、日本運営の会社でセキュリティがとても強固で安心だからです。
下の記事で、MillenVPNの特徴について、より詳しく解説しています。
下の記事では、当サイトが厳選した最強VPNサービス3社を、徹底的に比較しています。
その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
本記事では無料Wi-Fiのセキュリティということについて取り上げました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
無料Wi-Fiのセキュリティは非常に甘く、意識せずに利用すると以下のような危険性が考えられます。
- 盗聴・のぞき見
- なりすましアクセスポイント
それによって起こり得る主な被害としては次の4点でした。
- あなたの行動が丸見え
- 個人情報の漏洩
- SNSの乗っ取り
- 盗聴・盗撮
上記のような被害を受けない為にも、無料Wi-Fiを利用する時には万全のセキュリティ対策が必要となります。
無料Wi-Fiを利用する場合のセキュリティ対策として最もおすすめするのがVPN(仮想専用回線)です。
利用料金もリーズナブルなので、安全性を考えた場合は必須。これからの時代はVPNが標準の考え方になるのではないかと考えます。