通勤する必要がなく、自分の好きな場所・好きな時間で仕事ができるテレワーク。
聞いているととても魅力的で、誰もがそんな環境で働きたいと一度は考えたことはないでしょうか?
自分のペースで自由に働けるテレワークに「デメリットなんかあるはずがない」と、始める前はほとんどの人がそう思ってしまいがちです。
ところが、テレワークを始めてみたら理想と違い、「もしかしてこれって失敗なんじゃ・・・」と不安になる人が増えています。
テレワークの失敗例として最も多く聞かれる2点が以下になります。
- コミュニケーションが上手くいかない
- 仕事がはかどらない
1はテレワークに慣れていない状態では仕方のないことですが、2の「自由な時間で仕事ができる環境なのになぜ?」と思ってしまう人が多いかもしれません。
しかし、こうなってしまうのにはちゃんとした原因があるのです。
これらはもしかしたら、テレワークの環境や自分の性格が原因なのかもしれません。
テレワークが失敗だったと感じる人達の声を見てみると、いくつかの共通点が浮かび上がってきます。
今回はテレワークが失敗だったと感じている人達の体験談に目を通しながら、あなたの今の環境がテレワークに適しているかどうかを今回の記事でチェックしていきましょう。
せっかく与えられた自由な時間を有効活用できるかどうか、それはあなた次第です。
テレワークで失敗しないために最低限揃えておきたい用意
- ネット
- チャットツール
- 仕事のできる場所
最初の段階でテレワークをするための用意をします。
まずは連絡手段としてのネット。次に連絡をスムーズにするためのチャットツール、最後にテレワークの場所です。
ネットは最悪の場合はスマホでもできますが、通信速度や容量を考えると固定回線かWiFiを揃えておきたいポイントです。
自宅以外で仕事をする場合、WiFiが手軽で費用も安いのでおすすめです。
チャットツールはスマホを活用してLINEでもできますが、できれば連絡とデータのやり取りが同時に行えるZoomやチャットワークなどを準備しておくと良いでしょう。
これらはすべて無料で使えるので、お試しに触ってみて気に入ったものを選びましょう。
最後にテレワークの場所ですが、自宅の場合はダイニングや自室のテーブルでもOKです。
長時間仕事をする場合、腰などに負担が掛からないクッションや体に合ったイスやテーブルを用意しておくとベストです。
テレワークのメリットはプライベート空間で仕事ができること。余計なストレスを溜めないようにするのが大切です。
テレワークで実際にあった10個の失敗談をチェック
テレワークを行っている人達の声を見てみましょう。
推測や予想で「これが失敗だった」と語るよりも、実際の失敗談をチェックした方がみなさんもイメージしやすいと思います。
ここで覚えておきたいのは、テレワークにおける失敗は自分だけの責任ではないということ。
新型コロナウイルスの影響を受け、緊急でテレワークを導入した会社も多いです。
そのため、テレワーク態勢が整っていない状態で始めてしまった人達が多く見受けられます。
ここでは会社と個人の両方の視点から失敗談をチェックしていきましょう。
テレワーク失敗談5例・会社の場合
テレワーク失敗で昨日は緊急会議。まあ、見切り発車でとりあえずやってみよう!とコロナに押される形でやったから失敗は仕方ない。しかし問題は、人手不足で通常業務を進めつつ開発や発展に労力をかける事ができないこと。一昔前は部には沢山の人がいて、部の中で複数のプロジェクトがあった。→
— ひーこデラックス (@hiicodx) March 6, 2020
弊社についてはテレワーク失敗してると思う。テレワーク組増やすならちゃんとインフラ整えて欲しいし、出勤組の負担や余計な仕事が増えない配慮がないと不満溜まる一方。、
— 中つ国のサツキ (@sa2qui_dqx) February 26, 2018
テレワークした感想
準備不足
想定外発生で思考停止
元に戻ると思い込み
会社来る事が仕事なのがよくわかった
臨機応変に対応する
コミュニケーションを取る
普段から効率化をしているかこれが発揮される
限られた中で
どうするかを判断するには
いろんな失敗や経験が必要になる— hitorigoto_45 (@45Hitorigoto) June 23, 2020
コロナで見切り発車的にテレワーク導入したのは良いけど運用の仕方がわからないのか手元と顔を始終監視ツールでモニタリングされてるんだって。
ライティングの方で散々その手の話書いてるんだけどはっきり言って失敗事例あるある。生産性維持どころか職場定着率さえだだ下がりになるやつ。ありえん。
— むぎ (@kxszk) June 16, 2020
確実な人選失敗例←
補助金というよりダイバーシティな企業を目指した結果らしいんですが、せっかく社員数増えたのに、部署の人はラクになるどころか以前より余計な仕事量が増えてテレワークなのに連日残業、徹夜だと嘆いていました。
一度図々しくなると味をしめるのかも?でも900円は安過ぎますよ
— Kuro-Aka (@Black_Kuro_Aka) June 17, 2020
普段からテレワークを実施していない会社では、不十分なテレワーク設備、コミュニケーション不足などが指摘されています。
また、社員がテレワークに慣れていない場合、仕事の指示が上手くいっていないなどの問題も見られています。
会社などの多くの人数で動く組織の場合、お互いの意思疎通は重要になってきます。
動く人間が多くなるほど、仕事や人材管理に掛かる負担も大きいです。
会社側の失敗談として、こうした不十分なテレワーク環境が原因となり、コミュニケーション不足に繋がっているように見受けられます。
テレワーク失敗談5例・個人の場合
ぼくのテレワーク失敗談。
レギュラー仕事の企業広告の構成案ミーティングをWEBでやることになり、「最初のWEB会議だからリラックスしてやりましょうね。各自お茶とか用意して」と言われたのでパルムを用意して臨んだら「さすがにアイスは」と言われ「でもパルムですよ!」って言い返したら怒られた。— スズキトシオ (@gurautyo) May 12, 2020
夫がテレワークでミーティング中と気づかず「カップ麺食べるー?」と大音量で聞いたらその声が同僚に聞かれたらしく、やめてくれと注意喚起を受けた。なにがダメ?カップ麺のことを「フォアグラのテリーヌ、トリュフとレンズ豆のガトー仕立て」と呼べとでも?
— 横井かずえ@医療ライター (@yokoik2) June 23, 2020
テレワークは適度に推進すればいいと思うが、オールテレワークにした場合、結構な数の失敗例がある。僕の感覚では、週1~2回がMaxだろうと感じている。自宅はオフの場なんで、そこに仕事を持ち込むのは24時間仕事に追われてるようで嫌になる。パワハラをやるバカは永久テレワークの刑にしとけばいい。
— Flaming Panda (@power_seminar) June 18, 2020
あかーん。テレワーク初音声で失敗した説。。。出勤中の方々に聞かれてしまったかと思うと結構恥ずかしい…普段から周りに関心のない人の集まりだから、まあいっか☆となってしまう自分も怖い。
— はぐ (@hug_hagukumi) June 9, 2020
次に会社とは別の場所で仕事をしている人達の声です。
個人でテレワークを行っている人達の作業場所は、自宅やカフェなどの人がいたり生活感がある環境が予想されます。
テレワークでの失敗談を語る人達は、環境への対応にてこずっているように見えます。
また、自由な時間と場所で働けるという考えから、仕事のペース配分がわからない人が多いようにも感じられました。
その結果、会社で働くよりも仕事量が増えたり、逆に全く仕事が進まないなどが見受けられます。
テレワークは初めてという人は、手探りから始めている人も多いです。
そのため、どうしていいか解らずに、“とりあえず始めてみた”で失敗している人が多いようにも思えます。
この辺りは慣れるまでに時間が必要と思われますが、テレワークを始める前に自分自身の性格や仕事場の環境と向き合い、失敗例を元に「なぜ失敗するのか」「どうすれば失敗しないのか」を考察するのが良いでしょう。
テレワークで失敗しない5つのポイント
世界中で蔓延している新型コロナウイルスの影響から、国内でも働き方に変化が起きています。
テレワーク自体が新鮮だという初心者だけでなく、以前から行っている人も周辺の環境に変化が表れているでしょう。
今回の記事ではテレワークの失敗談を紹介していますが、テレワーク初心者だけが失敗しているわけではありません。
テレワーク態勢が整っているのに、なぜか上手くいかないという声も多く挙がっているのです。
引用元:ASCII.jp
失敗してしまう理由を説明する前に、テレワークのメリットとデメリットを一度見てみましょう。
デメリットを見てみると、会社側の状況が大きく関係して自分自身ではどうにもならない部分も多いのです。
逆に言えば、個人の環境であればいくらでも改善の余地がある状態なのです。
テレワークで失敗する原因の多くは、準備も何もしていない状態でいきなり始めていることが大きく関係しています。
例えば、知らない町に地図もスマホもなしに放り出され、そのままの状態で目的地にたどり着ける人が何人いるでしょうか?
このように途方に暮れている人や予備知識がない人のために、テレワークで失敗しないためのコツをこれから順次解説していきます。
これから解説する項目で、ひとつでも心当たりがある人は、是非最後まで読んでみてください。
1. テレワークは相手も同じ環境とは限らない
初めてのテレワークで右も左もわからないという人がいるとします。
普段からネットやニュースに精通している人には造作もないことかもしれませんが、世の中の人の全てがそうとは限りません。
テレワークをしているのはあなただけではないということです。
自分が初心者だとすれば、相手もまた同じように環境に慣れていないことだって十分にあり得ます。
もしも、あなたがネットに精通し、テレワークはなんてこともないとします。
果たして相手も同じである保証はあるでしょうか?また、逆のケースも考えられます。
テレワークが上手くいかないという人は、何が上手くいかないのかを頭の中でまとめてください。
コミュニケーションが上手くいかないのであれば、スマホやメールなど、普段から活用している方法を利用することも考えましょう。
2. 連絡手段をいくつか用意する
テレワークで必要なのは、相手とやり取りをする手段です。
世間的にはネットを使った伝達やデータのやり取りですが、常に相手が見ているわけではありません。
また、何かしらの理由でネットに繋げられない状況も考えられます。
もしもの時のために、相手に連絡できる手段をいくつか用意しておくと良いでしょう。
- チャットツール
- スマホ携帯
- WEBメール
ネット以外にも、スマホ携帯を使って伝言を残せる方法はいくつもあります。
自分が伝えたいことを相手に残せる手段を用意しておきましょう。
留守番電話に伝言を残し、相手と連絡が取れてから詳細は後ほど~という形でも問題ありません。
テレワークで重要なのは、相手にいつでも連絡ができる状況を作ることです。
3. セキュリティに気を配り情報漏洩対策を施す
テレワークで一番怖いのが情報漏洩です。
例えば、あなたが他社に絶対に知られてはいけない仕事をしているとします。
その情報は数億のお金が動き、様々な会社が狙っています。
他社からしたら、どうしてもその情報を手に入れようとするでしょう。
もしも、テレワーク中にその情報が洩れたら、あなたは大きな責任を背負わされます。
なぜテレワークを実施していない会社があるのか?
それは、全体のセキュリティ対策に不安があることも理由のひとつにあるからです。
テレワークセキュリティガイドライン第4版
引用元:総務省『テレワークセキュリティガイドライン 第4版』
ただし、テレワーク自体が危険ということではありません。
最低限の準備さえしておけば、通常は深刻な事態に発展することはありません。
ネットで情報漏洩が起こってしまう原因のひとつには、セキュリティ意識の低さが挙げられます。
上の円グラフは情報漏洩の原因を記しています。
自分の管理不足によるものが上位を占めていますが、不正アクセスなどのネットトラブルも同じくらい多いのです。
ネットトラブルが起こる原因には、セキュリティが怪しいネットを使っていたり、セキュリティソフトを導入していないことなどが考えられます。
このようなネットトラブルによる被害を避けるには、情報がしっかりと守られている安全なネットを使う、またはウイルスバスターなどのセキュリティソフトやVPNを導入するのがベストです。
VPNとは情報を暗号化し、ネット上に自分専用の通り道を作るネット技術です。
例えるなら、一般人が通る道とは別に用意された誰の目にもつかない自分だけの抜け道です。
現在では、ほとんどの会社でセキュリティ対策として導入されています。
詳しくは下記の記事で解説しています。
Wi-Fiを頻繁に利用する今の時代は必須のアプリの一つといえるものなので、「初めてVPNという言葉を聞いた!」という方は、知っておくことをお勧めします。
VPNを提供している会社は数多く、その中から選ぶのは悩むことと思われます。
テレワーク初心者の方におすすめしたいのがMillenVPN。
2年契約で月額396円の費用に対し、1つの契約で携帯やパソコンを10台まで導入可能です。
初回30日間のトライアル期間があるので、お試しとして利用するのもおすすめです。
特にフリーWiFiなどのセキュリティに不安がある外のネットを使う場合、セキュリティソフトやVPNの導入は必須と考えておきましょう。
下の記事では、MillenVPNの特徴について、より詳しく解説しています。
下の記事では、当サイトが厳選した最強VPNサービス3社を、徹底的に比較しています。
その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
4. 常に人が見ていると思って取り組む
前項で情報漏洩について解説しましたが、自宅だから安心ということはありません。
そのためにセキュリティ対策の必要性がありますが、情報が漏れるのはネットだけとは限りません。
人の目があなたの情報を覗いている恐れだってあり得るのです。
ふとしたことで画面を覗き見て、それを口にして出してしまった場合どうなるでしょうか?
WEBカメラでそれを見た人からは、あなたが不用心で管理の甘い人だという印象を与えてしまいます。
それだけなら良いですが、もしもそこが外出先のカフェや店舗で、赤の他人に見られてしまった場合は取り返しのつかないことだってあるのです。
また、周りに人がいる場合、周囲の雑音や予期せぬアクシデントが起きる可能性もあります。
家族と暮らしている人は、特に周りの人の気配や物音などに注意しながら、テレワークを行いましょう。
慣れてくると忘れがちですが、仕事だということを忘れてはいけません。
気が緩んでしまって、プライベートの雰囲気で仕事をしてしまうのだけは避けてください。
社会人であることを忘れず、常に毅然とした態度で臨むのが正しい姿勢です。
5. 仕事とプライベートのメリハリをつけた自己管理
テレワークで最も多いのが、自宅での仕事によるバランス調整の失敗です。
どのようなことかというと、以下をチェックしてみましょう。
もし当てはまるものがあれば、それは仕事時間の調整に失敗しています。
- 気づいたら一日中仕事をしている
- 気づいたら一日中仕事をしていない
どちらも極端な例ですが、自由な時間が逆に足を引っ張ってしまっているケースです。
これは、プライベートと会社のオンオフの切り替えが上手くできていないことが考えられます。
自宅でのテレワークにありがちですが、例えプライベート空間であっても仕事は仕事なのです。
体に負担の掛かる長時間労働や、業務の進行に支障の出る長時間の休憩など、普段の会社では絶対にあってはならない事柄です。
ある程度スケジュールを決め、タイマーを設定するなどして時間の管理をできるようにしておきましょう。
テレワークは長時間仕事をしても評価がし辛く、仕事をしなければ普段よりも厳しい目で見られるということを覚えておいてください。