安全なWiFi接続を考えた時、VPN接続が最適。VPNはコストも安く抑えられ、尚且つ非常に安全です。
また、海外からのアクセスで日本国内の様々なサービスを規制なしで利用できるのも大きなメリット。
VPN接続をする場合、次の2つの方法があります。
- 自分でVPNサーバーを構築する
- VPNサービスを利用する
自分でVPNサーバーを構築するのは手間と知識が必要です。ですから、VPNサービスを利用するのが一般的。
しかし、信頼のできるVPNサービスは基本的に有料サービスなので敷居が高いイメージがあります。
そんな時に利用したいのが、国立筑波大学が無料提供している「VPN Gate」。
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VPN Gateは筑波大学は実験・研究の為に誰もが無料で利用できるVPNサービスとして開放しています。
そこで本記事ではVPN Gateについて詳しく紹介し、利用方法についても実際に利用できるように設定しながら紹介していこうと考えています。
VPN接続に興味はあるけどなかなか利用に踏み切れないという場合は、まずは無料で利用できるVPN Gateを利用してみてはいかがでしょうか。
テレワークやフリーランスなど、仕事でVPNを使う方には有料のVPNサービスがおすすめです。
ボランティアで提供されているものよりも、設備の維持にコストをかけているため、高品質で速度面などの安定性も高いためです。
最近では月額396円~という低価格で、超高品質なものが出ているので、ぜひこちらにも目を通してみてください。
![VPNサービス VPN](https://mixhost.jp/vpn-column/wp-content/uploads/2020/05/millenvpn-320x180.jpg)
本記事では引き続きVPN Gateについて解説します。学生さんや、ビジネスでネットを使わない、簡単な目的の方は引き続き本文をご覧ください。
下の記事では、当サイトが厳選した最強VPNサービス3社を、徹底的に比較しています。
その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
![](https://mixhost.jp/vpn-column/wp-content/uploads/2020/07/有料のVPNサービスで最強は間違いなくコレ!全方面で優れている理由を徹底解説-320x180.png)
VPN Gateを利用することで得られるメリット
前述した通り、VPN Gateは国立筑波大学が学術実験プロジェクトの為に無料提供しているものです。
無料で利用できるだけでも大きなメリットと言えますが、VPN Gateを利用することで、今までできなかったことが可能になります。
では、VPN Gateを利用することでどのようなことができるようになるのでしょうか?具体的には次の4つです。
- 海外のYouTubeなどのWebサイトが閲覧可能
- 海外から日本の動画配信サービスなどが利用可能
- IPアドレスがVPNサーバーのものになる
- 暗号化により無料WiFiを安全に利用可能
それぞれの項目についてもう少し詳しく解説しましょう。
今まで見られなかった海外の動画も閲覧可能に!
非常に相談が多いのが、海外のNetflixを見たいのに日本国内から閲覧できないというものです。
実はNetflixだけではなく、他にも日本国内から利用できないサービスはいくつもあります。これは、政府の検閲用ファイアウォールが原因です。
しかし、VPN Gateを利用することで検閲用ファイアウォールを回避することも可能。VPN Gateは研究により、過去のVPNと比較するとより検閲用のファイアウォールを回避しやすくなっているのが特長です。
下記の記事でNetflixを海外から視聴したい方へのおすすめの方法を、ご紹介しているのでぜひこちらも参考にしてみてください。
![](https://mixhost.jp/vpn-column/wp-content/uploads/2022/08/海外からNetflixを見る方法-320x180.png)
VPN Gateを遣えば海外から日本の動画配信サービスが利用可能
海外に居ると、日本国内の動画配信サービスや音楽配信サービスなどが利用できないという場合があります。
その場合にもVPN Gateを通じて接続することでサービスを利用することが可能です。
海外から利用できないサービスの一例がこちら。
- 日本版Netflix
- 日本版Hulu
- TVer
- AbemaTV
- 日本版Amazonプライムビデオ
- U-next
- dTV
- Amazon Music Unlimited
せっかく会費を支払っているのに利用できないというのは非常に残念です。ですから、是非VPN Gateを利用しましょう。
IPアドレスがVPN Gateのものに書き換わる!
IPアドレスがVPNサーバーのものになることで、あなたの本当のIPアドレスは第三者から特定されることがなくなります。
また、IPアドレスが特定されないので、Webコンテンツを楽しむ時にも気にする必要がありません。また、インターネット上の情報発信についても安全が確保されます。
無料WiFiも安全に利用できる!
VPN Gateの技術的な特長としては次の2点があります。
- トンネリング
- 暗号化
通信を暗号化することで安全な通信が可能になりますが、VPN Gateは更に暗号化した通信内容をトンネリングで外から見えなくすることができます。
上記の2重の構造によってより安全な通信を確立できるので、カフェやレストラン、空港などの無料WiFiも安心して利用することが可能です。
では、VPN Gateの具体的な利用方法について見ていきましょう。
VPN Gateの接続方法
VPN Gateの接続に関してはいくつか方法があります。基本的にアプリなどを使用しない方が良いと思いますが、アプリを使用した方が設定は簡単なイメージです。
ですから、まずはWindows10の標準機能のみで設定する方法を紹介し、次にアプリを使った接続方法について紹介します。
Windows10の標準機能でVPN Gateに接続!
Windows10の標準機能のみを使ってVPN Gateに接続する手順は以下の通りです。
- L2TP/IPsec対応のVPN サーバーを探す
- スタートメニューから「設定」を開く
- メニューから「VPN」を選択
- 「VPN 接続を追加する」を押す
- VPNの情報を記入する
- 「接続」を押す
では、詳しく見ていきましょう。
VPN GateのVPNサーバーを探してメモしておこう!
まずはVPN Gate のWebサイトにアクセスします。
少し下の方にスクロールすると、「VPN中継サーバーの一覧表」があるので、その中からL2TP/IPsec対応のVPNサーバーを探します。対応しているVPNサーバーは「2TP/IPsec」のところにチェックマークが付けられているのでそれを目印にしてください。
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チェックマークのあるVPNサーバーを見付けたら、「DDNS名」をメモしておきましょう。
WindowsのVPN接続設定でVPN Gateの設定をしよう
まずはWindowsのスタートメニューから設定画面(歯車マーク)を表示させます。
設定画面が表示されたら、「ネットワークとインターネット」を選択してください。
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次に、画面の左側のメニューから「VPN」を選択し、「VPN 接続を追加する」を押しましょう。
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VPNの情報を記入する
下の画像のように必要な情報を入力します。
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VPN プロパイダー | Windodws(ビルドイン) |
接続名 | わかりやすい名称を決める |
サーバー名またはアドレス | VPN Gateのサーバーアドレス |
VPNの種類 | 事前共有キーを使った L2TP/IPsec |
事前共有キー | vpn |
サインイン情報の種類 | ユーザー名とパスワード |
ユーザー名 | vpn |
パスワード | vpn |
今回は「public-vpn-52.opengw.net」に接続してみたいと思うので「サーバー名またはアドレス」の欄に「public-vpn-52.opengw.net」と記入します。
サーバー名またはアドレスの欄には先程メモしておいた「DDNS名」を記入します。
間違いが無いことを確認したら「保存」をして、「接続」を押しましょう。先程の設定画面に「vpn gate」という接続設定ができているので、「接続」ボタンを押して接続します。
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正常に接続できていれば「接続済み」という表示が出ます。
念の為、IPアドレスが変更されているかどうかも確認しておきましょう。IPアドレスの確認は「tools.loumo.jp」にアクセスすると表示されます。
実際に確認してみた画像がこちら。
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正常にVPN Gate経由で接続できていることがわかります。
では、続いてアプリを使った接続方法についても見ていきましょう。
「OPEN VPN」を使ってVPN Gateに接続する方法
スマホ(iPhone、Android)を使ってVPN Gateに接続する場合はアプリを使用して接続するのが簡単でしょう。
もちろん、VPN Gateは先程のWindows10と同様にアプリを使用しなくても接続することは可能です。
しかし、少しでも手間を省きたいという場合にはアプリを利用するのが良いでしょう。
実は、iOS、Android共にVPN Gate専用のアプリがあります。しかし、長らく更新されていないので、VPN Gate専用のアプリは動作が不安定。ですから、「OPEN VPN」をおすすめします。
「OPEN VPN」を利用してVPN Gateに接続する手順は以下の通り。
- VPN Gateの設定ファイルをダウンロード
- 「OPEN VPN」をインストール
- 設定ファイルを読み込む
- 接続する
では、具体的に解説しましょう。
VPN Gateの設定ファイルをダウンロード
まずは先程と同様にVPN Gate のWebサイトにアクセスし、VPNサーバーの一覧表を確認。
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一覧表の中に「OpenVPN設定ファイル」というリンク表示があるので、タップしてダウンロードページを表示します。
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上の画像の赤枠部分にある『DDNSホスト名が埋め込まれているovpnファイル』をダウンロードします。
「OPEN VPN」をインストール
次に、「OPEN VPN」をダウンロードしてインストールしてください。今回はAndroid端末を使いますので、Google Play Storeにて検索しました。
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インストールが終わったら「OPEN VPN」を立ち上げてみましょう。
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先程ダウンロードした『DDNSホスト名が埋め込まれているovpnファイル』をタップすると、OPEN VPNが認識してファイルをインポートしようとするので、下の画像の「ADD」ボタンをタップします。
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正常にインポートができたら、「CONNECT」ボタンをタップして接続しましょう。IPアドレスが変更されていればVPN Gateへの接続完了です。
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IPアドレスが変更されたか否かについては、「tools.loumo.jp」にアクセスして確認してください。
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上の画像が、実際に確認してみた状態です。
正常にVPN Gateに接続できていることが確認できました。
まとめ
本記事では国立筑波大学が無料提供している「VPN Gate」について紹介しました。
- 無料WiFiを利用する
- 海外の動画を見る
- 海外から日本のWebサービスを利用する
場合にはVPNが必須となっています。
そんな時に無料で利用できる「VPN Gate」は非常にありがたい存在と言えるでしょう。
しかし、「VPN Gate」を利用してみると次のような不満点が出てくるのではないでしょうか。
- 通信速度が遅い
- 通信が不安定
無料というのは確かに魅力的ではありますが、それによってストレスを感じるような状態は良くありません。作業効率も落ちることになります。
やはり安定した通信を求めるなら有料のVPNサービスをおすすめします。特にテレワークやフリーランスなど、仕事でVPNを使う方には有料のVPNサービスがおすすめです。
ボランティアで提供されているものよりも、設備の維持にコストをかけているため、高品質で速度面などの安定性も高いためです。
最近では月額396円~という低価格で、超高品質なものがでているのでぜひこちらにも目を通してみてください。
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その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
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