無料Wi-Fi接続するときのセキュリティ対策や海外の動画配信サービスなどを使う場合にはVPNによるインターネット接続が非常に便利です。
また、規制の厳しい国に渡航してから日本国内で利用していたSNSを同じように使いたい場合やGoogleなどの検索エンジンを含む様々なサービスを利用する場合、更にアダルトサイトの閲覧などにも無くてはならないのがVPN。
しかしVPNはサービスによって通信速度の差が大きく、使い物にならないものも多いです。
本記事ではVPN接続をすると遅い場合の原因と対策について徹底解説します。
あなたがVPNの通信速度についての不満を感じているのなら、是非最後まで記事をご覧ください。きっとあなたにとって役に立つ情報があるはずです。
VPN接続をすると遅い時の6つの原因
VPN接続時の通信速度が遅いことで徐々にフラストレーションが溜まるので、何とかして原因を取り除きたいところ。
しかし、その原因は実に多様です。
症状も多様なことから、原因としても色々なことが考えられるので一概には言えません。しかし、その中でもVPNが遅い原因として多いのが次の6つの項目です。
VPNが遅い原因でよくあるもの
- VPNサーバーまでの距離が遠い
- VPNサーバーの負荷が高過ぎる
- ISPの速度制限またはISP側の問題
- ウイルス対策ソフトウェアが作動
- MTUが未調整
- 表示するWebページ側の問題
では、それぞれについて詳しく解説していきましょう。
VPNサーバーまでの距離が遠い場合は速度も遅くなる
VPNは開放されたインターネット回線網を利用してVPNサーバーと接続する必要があります。ですから、利用する回線が混んでいたり、回線自体の速度が遅い場合には必然的にVPN接続の通信速度も遅くなります。
更に、あなたが居る場所からVPNサーバーまでの距離が遠い場合には、どうしても速度が遅いと感じることになるでしょう。
VPN接続が遅いと感じる場合の最も大きな原因が、VPNサーバーとの距離が遠い場合と利用しているインターネット回線の速度です。
VPN接続を行う場合は各地にVPNサーバーがあるので、できる限り近いVPNサーバーに接続するようにしてください。
VPNサーバーの負荷が高過ぎる
セキュリティ対策としてVPNを利用することでもわかるように、VPNサーバーでは非常に複雑な暗号化処理を行っています。
暗号化は通信データの盗聴やデータ改ざんなどの為には必要不可欠。
しかし、複雑な暗号化を行うにはVPNサーバーに負荷が掛かります。通常は通信速度が遅いと感じる程の処理ではありません。プロバイダ側でも十分な余裕を考慮してサーバースペックを選定しています。
しかし、多くの人が同じVPNサーバーを利用すれば、負荷がそのVPNサーバーに集中。その結果として通信速度が遅いという状況が発生することになります。
データの暗号化にはレベルがあり、レベルが高くなるほど暗号化に必要な処理も増えます。つまり、暗号化レベルが高くなるほど通信速度が遅くなるのです。
ISPの速度制限またはISP側の問題でVPNが遅い場合も!?
あなたのデバイスがインターネットに接続するにはインターネットの接続業者を介する必要があります。
その接続業者のことをISP(Internet Service Provider・インターネットサービスプロバイダー)と言い、VPN接続しても速度が遅い場合にはISP側に起因する問題である場合も少なくありません。
例えば、VPNサーバーの処理能力としては非常に高速であったとしても、ISP側による速度制限がVPNの速度制限値を大きく下回っているような場合です。
どれだけVPNサーバーが速く、他に原因が無くても、そもそもあなたの利用しているISPの速度が遅い場合にはそれ以上の通信速度で通信することは不可能となります。
また、場合によってはISP側が何らかの問題を抱えていたり、メンテナンスを行っている時間帯という場合も考えられます。
ですから、速度が遅いと感じたら、まずはあなたが利用しているISPの相談窓口に問い合わせてみてください。
もしかすると、あなたが利用しているデバイスやモデム・ルーターなどを再起動するだけで問題が解決してVPN接続も速くなるという場合もあります。そう言った意味では自宅以外からアクセスするということも確認方法の一つです。
ウイルス対策ソフトのファイアウォールでVPNが遅い?
ウィルス対策ソフトをインストールし、常にあなたのデバイスを監視させることは非常に重要なことです。しかし、ウィルス対策ソフトによってVPNの通信速度が遅いという場合もあるので、心当たりがある場合には何らかの対策が必要になります。
そもそもファイアーウォール(Firewall)とは何でしょうか?直訳すると「防火壁」ということになりますが、外部からの不正なアクセスから守る為の壁という意味です。
つまり、インターネット上の不正なアクセスであると判断した場合には即座に遮断するというシステム。ですから、あなたのデバイスを不正アクセスから守るためには必要なシステムと言えます。
しかし、VPN通信をする場合は通信パケットのスキャンとフィルタリングを行っている為にファイアウォールでVPN接続が遅くなることがあります。
VPN接続を行った時の速度が遅い場合、本当にウィルス対策ソフトが原因か否かというのはウィルス対策ソフトを停止させることで判断が可能です。
恒久的な対策とはなりませんが、原因を究明する為にも是非一度ウィルス対策ソフトを停止させてみてください。
MTUが未調整によるVPN速度低下
VPNの通信速度が遅い場合、MTUの調整を行うことで改善される場合があります。MTU (Maximum Transmission Unit)は1回の通信で転送可能な最大のデータグラムサイズのことです。
VPN接続を行う場合、VPNとあなたのデバイスとのMTUが合っていない場合に、通信速度が低下します。
デバイス側のMTUは設定変更できませんが、VPNのMTUは送信側で設定可能。ですから、VPNのMTU設定を行うことで速度が遅いという問題が改善するかもしれません。
あなたがVPNのMTUを未調整という場合には、一度調整してみてください。
表示するWebページによっては表示速度が遅いことも
根本的なことですが、表示したいWebサイトが重いサイトの場合には通信量が多くなるのでVPN接続を行った場合も通信速度が遅くなります。
Webサイトの重さは
- 大容量の画像データ
- 動画データ
- アニメーション
- 複雑なレイアウト
- データベースの利用
などにより、大きく変動します。
また、あなたがアクセスしているサイトが非常に人気のあるページの場合、アクセスが集中することも考えられます。
この場合はあなたがアクセスしたWebサーバー側の負荷が多くなる為に表示速度が遅くなる可能性が高いでしょう。
ただし、これらの場合はVPNによって通信速度が低下しているわけではなく単純に表示速度が遅いことで通信速度も遅いと勘違いしているという状況です。
ですから、他のWebサイトにアクセスしたときの表示速度や実際の速度測定などを行って確認することをおすすめします。
以上、VPN接続時の通信速度が遅い場合の原因について紹介しました。では、続いて対策方法についても紹介しましょう。
VPN接続の通信速度が遅い時の8つの対策
VPN接続をしている時に通信速度が遅いと感じたら次の8つの対策を行ってみてください。
VPNの速度改善のための8つの対策
- デバイスを再起動
- モデム・ルーターを再起動
- MTUの調整
- VPNサーバーを切り替える
- VPNのポートやプロトコルの変更
- ウィルス対策ソフトを停止させる
- 最適なVPNサービスを利用する
- ISPに問い合わせ
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
VPNが遅い時はとにかく再起動してみよう!
まず、最も簡単にできることとして、再起動することをおすすめします。もし、あなたが使用しているデバイスが一時的なメモリ不足という場合、デバイスを再起動することで簡単に解決する可能性もあります。
また、モデムやルーターに関しても長時間電源を入れ続けていることで何らかの異常が発生していることも考えられるので、一度リセットしてみてはどうでしょうか。
MTUが未調整な場合は調整しよう!
VPN接続時のMTUが未調整という場合には、MTUの値を少し小さな値に変更してみることをおすすめします。
MTUの値を小さくすることで、デバイス側のMTUとの差が縮まり、通信速度が改善されることがあります。
VPNサーバーはなるべく近く!
接続しているVPNサーバーとの距離が遠いという場合には、なるべく近くのVPNサーバーに接続するようにしてください。
また、VPNのポートやプロトコルを切り替えることも有効です。
ウィルス対策ソフトを停止させよう
ウィルス対策ソフトのファイアウォールが原因でVPNの速度が遅いという場合にはウィルス対策ソフトを一旦停止させてVPN接続してみてください。
恒久対策としては別途考える必要があります。しかし、VPN接続によって安全な状態は保てるので、速度が遅いことでフラストレーションが溜まることを考えるとウィルス対策ソフトを一時的に停止させることをおすすめします。
最適なVPNサービスを利用して遅い通信速度を回避
インターネットVPNは有料のサービスと無料のサービスがあります。しかし、どうしても無料のサービスの場合は速度が遅くなるので、有料サービスの利用を強くおすすめします。
しかし、有料VPNサービスの中でもあなたの利用目的によっては通信速度が遅いと感じるかもしれません。ですから、最適なVPNを選択する必要があります。
非常に多くのVPNサービスがありますが、個人的におすすめするのはMillenVPNです。
まとめ
本記事ではVPN接続時に通信速度が遅い場合の原因と対策について紹介しました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
VPN接続時に通信速度が遅い原因には様々なものが考えられますが、その中でも多いのが次の6つの項目です。
- VPNサーバーまでの距離が遠い
- VPNサーバーの負荷が高過ぎる
- ISPの速度制限またはISP側の問題
- ウイルス対策ソフトウェアが作動
- MTUが未調整
- 表示するWebページ側の問題
そして、VPNの通信速度が遅い場合には次のような対策を試してみてください。
- デバイスを再起動
- モデム・ルーターを再起動
- MTUの調整
- VPNサーバーを切り替える
- VPNのポートやプロトコルの変更
- ウィルス対策ソフトを停止させる
- 最適なVPNサービスを利用する
- ISPに問い合わせ
色々な対策を行ってもVPNの速度が改善されない場合はVPNプロバイダを思い切って変更するのも一つの方法です。
30日間無料で利用できるサービスや返金サービスなども多いので、そういうものも利用して確認してみてください。
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