みなさんは、海外旅行の経験はあるでしょうか?
例えば、海外にいるとき、ふと日本のドラマやアニメを観たくなったとします。
専門チャンネルで視聴も可能ですが、ネットを利用して動画を観ようと考える人も多いでしょう。
ところが、海外の一部では日本へのアクセスができない場合があります。
こういったとき、どうしたら日本の番組をネットで観ることができるでしょうか?
その答えがVPN接続です。
VPNは海外でインターネット通信をおこなうならは超便利なアプリです。
そもそもVPN接続がどんな仕組みか理解できていないという方は、下記の記事もご参照下さい。

今回の記事では、海外でのネットにVPN接続をおすすめする理由とメリット、その方法について詳しく解説します。
VPN初心者のみなさんは、ぜひ最後までお読みください。
海外から日本へのVPN接続の最大のメリットは2つ
セキュリティ対策のひとつとして、近年はVPN接続が推奨されつつあります。
その理由には、働き方改革の推進と新型コロナウイルスの影響などがあります。
まず、VPN接続を導入することで得られるメリットを2つ挙げてみました。
- ネットのセキュリティを上げられる
- ネットが規制されている国にアクセスできる
実際には、VPN接続のメリットはもっとたくさんあります。
繰り返しになりますが、今回は海外から日本にVPN接続をするメリットについてのお話です。
「ネットに安全に繋いで楽しむ」というユーザー視点では、この2つ以上のメリットはほかにないと言ってよいでしょう。
VPNを詳しく説明すれば専門用語などが頻繁に登場し、なんだかよくわからないものというイメージが付いてしまい、理解する前に敬遠してしまう人も少なくありません。
それならば特徴だけを抜き出して見れば、シンプルにVPNのメリットが理解できます。
これからVPNのメリットについて解説します。
順を追って読んでいけば、みなさんもゼロから自然にVPNの知識が身に付くでしょう。
VPNのメリット1:セキュリティ強化とその理由
VPNが推奨されている最大の理由は、ネットの通信内容を複雑な暗号に変えられるからです。
みなさんは町のフリーWiFiなどに接続した際、スマホ画面にカギ付きのアイコンを見かけたことがあると思われます。
![]() |
上図の赤丸部分こそが、通信データが暗号化されているWiFiです。
VPN接続は、自分が接続するネットに対してカギを掛ける技術です。
なので、カギの付いていないWiFiに接続した場合でも、VPNを導入した端末からなら通信データを守ってくれるのです。
VPNとは、通信を行うネット上にもうひとつ自分専用のトンネルを作る技術です。
VPN接続は、そのトンネルを通って通信が行われます。
暗号化され、外からは見えないトンネルによって、あなたの情報を守ってくれるものなのです。
フリーWiFiなど、セキュリティに不安があるネットを使う際にはとても心強い存在となります。
また、セキュリティソフトとの併用が可能なので、よりセキュリティを強固にすることが可能です。
VPNとは、「Virtual Private Network」の略。つまり、自分専用のネットワークの頭文字をとった通称です。
VPNのメリット2:匿名化によって規制の網を通れる
外からは覗けないトンネルを通るのがVPNの仕組みです。
暗号化されて中身が見えない通信データは、誰が何のために使っているのかわかりません。
つまり、匿名化された状態なので、海外のサイトにもアクセスが容易に行えるのです。
そもそもネット規制の仕組みは、特定の国やIPからのアクセスをブロックすることで、そのサイトページに接続できないようにしているものです。
国や管理者によって保護・監視されているから、そのサイトを見れないということになります。
例えば、国内限定配信のサイトがあるとします。
日本では問題なく見れたサイトですが、海外からアクセスした場合、403 Forbiddenと表示されてしまいます。
これは、あなたがネットに繋いだ場所が、日本以外のIPと判断されてブロックされたことが原因です。
それでは、接続元やIPがわからない状態で接続した場合はどうなるでしょうか?問題なくアクセスすることが可能です。
本来はアクセスできない国やサイトを閲覧できてしまう。
こう聞くとなんだか悪いことをしているように思えますよね?
ご安心ください。VPNは合法のネット技術です。
そもそもVPNは、スパイウェアやウイルス、不正アクセスなどのネット犯罪から身を守るために生み出されたもの。
本来は悪用するために開発されたものではありません。
便利さゆえに、悪用しているものが多いのが現状です。
中には、VPN自体を規制している国もあるので、この点については後述します。
VPN接続の方法と海外での使い方と注意点
海外からでは日本のサイトを見ることができないケースがあり、そういうときにこそVPNが役に立ちます。
VPN接続の方法は、特に難しいことではありません。
VPNの種類は無料と有料、ルーター機器に備え付けのものまで様々です。
海外で使うなら、利用者が多くて信頼性の高い有料VPNをおすすめします。
VPN選びで重要なのは以下に挙げる3点。
そして、使う上でVPNを信頼しすぎないことが大切です。
これらを踏まえた上で、VPN接続の方法と使用する上での注意点を解説していきます。
VPNの導入から設定方法
VPNの導入と設定方法は、以下の流れが一般的です。
全く難しいことはなく、有料VPNだと最低限必要な設定を自動的に行ってくれます。
基本的にVPNは、提供している会社のHPなどからライセンスを購入します。
一般的なVPNの設定方法は、アプリの起動から行います。
ライセンス購入後の案内メールなどに記載されているアドレスから、VPN接続アプリをダウンロードします。
手動でも設定は可能ですが、最初のうちは起動ソフトを使ったほうがお手軽です。
提供会社の一例として、MillenVPNでは1つのライセンスで10台の端末にVPN接続設定が可能です。
パソコン、タブレット、スマホなど、ネットに繋がる端末に導入できます。
こちらでは2年契約の場合、396円/月、30日間の返金保証も設けられています。

また、VPNは提供する会社によって、マルウェア対策やブロック機能、サーバー切り替えなど多彩な機能が使えるものもあります。
VPNはウイルスソフトやルーターに備え付けられているものもありますが、慣れるまではお試しが利く会社のサービスを利用するのがおすすめです。
慣れてきたら自分の好みのVPNを選ぶとよいでしょう。
下の記事では、当サイトが厳選した最強VPNサービス3社を、徹底的に比較しています。
その中でも、MillenVPNを特に推奨する理由についても詳しくわかりますので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。

VPNを無料で開放している会社もありますが、初心者にはあまりおすすめできません。
特に提供元不明のVPNは、ウイルスや個人情報収集プログラムなどが仕掛けられている恐れがあります。
海外で使う場合なら、なおさら無料アプリなどの利用は用心するべきです。
VPNとプロバイダの違い
VPN接続はネット上にトンネルを作るものと説明しましたが、ここで違和感を感じた人がいるのではないでしょうか?
みなさんがネットに繋ぐために契約しているプロバイダがあります。
そしてVPNは、ネット上に作った専用のトンネルを通る仕組みです。
まるでVPNがプロバイダに見えるかもしれませんが、少し違います。
そもそもインターネットは一本の道と考え、そこを通るための入り口がプロバイダです。
入り口がなければ道を通ることはできません。
そして、VPNは道の中に作ったトンネルです。そのトンネルはいくつもあり、入り口と出口が世界各国に繋がっています。
例えるなら、地下鉄がネットだとすれば、改札がプロバイダ、線路がVPNです。
プロバイダがたくさんの会社から提供されているように、VPNも数多くの会社から提供されているサービスです。
VPNを提供している会社をVPNプロバイダと呼ぶケースもあります。
VPNはサーバーが対応している国を選ぶ
VPNはネット上に作られたトンネルみたいなものです。
入り口があれば出口もあるわけです。
その出口が通じていない場所には行けませんよね?
つまり、VPNサーバーが設置されていない国にはVPN接続ができません。
VPNは光ファイバー網より設置コストが安く、設置数を拡充させている会社も少なくありません。
しかし、会社によっては規模が狭かったり、サーバーの質があまり良くないものも存在します。
日本国内で運営されているVPNはサーバー数が少ないところも多く、海外用に使うには不便なケースが見られます。
先述したMillenVPNは、対応している国と地域も多いのでおすすめです。
要注意!VPNでも使えない海外のケース
海外でのVPN利用者は日本国内よりも数が多いです。
便利である一方、ネット犯罪に利用する悪意のある者も少なくありません。
そのため、海外では日本よりもネット規制が厳しく、VPN自体を禁止している国もあります。
一部の地域では特定の国からのアクセスが規制されている国もあり、VPNだから無条件で安心とは限りません。
滞在中の国から日本にアクセスする場合、出国前によく見るサイトの注意書き確認や問い合わせを行っておいたほうがいいでしょう。
特に、中国では「ネット規制」「VPN規制」が強まっており、接続できるVPNもかなり少ない状況です。
下の記事では、「中国でも利用できるおすすめVPN3社」を紹介しています。
中国でVPNを使うときの注意点、VPNの設定方法までわかり、中国から日本のサービスが利用できるようになります。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

VPNのデメリット
最後にVPNを使う上で、覚えておきたいデメリットを解説しておきます。
費用が掛かるVPNには、多彩な機能性などが理由になりやすいです。
また、海外の場合はユーロの影響を受けやすく、料金が安定しない時期もあります。
また、海外VPNのほうが種類は豊富ですが、日本語サポートの面で不満が残ることも多いでしょう。
VPNは一般的なネット回線を通すため、利用者が増える時間帯や国、地域によっては通信速度が落ちる場合があります。
端末の処理性能も関係しているので、VPN接続する時間帯や端末性能もある程度考えておくべきでしょう。
最後にVPNはセキュリティ強化の方法として有効ですが、絶対に安全が保証されているというものでもありません。
手動設定をした際など、どこで設定の抜けがあるかもわかりません。
もしもの事態に備え、安易な個人情報の入力や怪しいサイトへの接続は控えましょう。