こんにちは!当コラム担当の高原です!専業アフィリエイター歴8年で、WEBメディア運営会社を経営しています。
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WordPressでサイトを作成する時に「データベース」という言葉を目にする機会が度々あります。
最近はWordPressをインストールする時にレンタルサーバーに備わっている簡単インストール機能を利用できるので、データベースについては詳しく知る必要がありません。
しかし、WordPressを扱う以上、データベースについての最低限の知識は持っておいた方が良いでしょう。
今回はWordPressにおけるデータベースの役割りについて、初心者にも解りやすいように解説してみたいと思います。
あなたが直接データベースを扱う必要がなくても、予備知識として持っておいて損は無いですので、是非最後まで記事を読んでみてください。

WordPressにデータベースが必要なのはなぜ?
まず、データベースとは何かという基本的なところから考えてみましょう。データベースという言葉は非常に良く耳にしますが、具体的には何かということを考えたことは少ないのではないでしょうか。
データベースとは様々なデータを一定の形式で整理整頓して入れておく引き出しのような物。
そして、必要なデータがあれば、すぐにその引き出しから取り出して利用することができます。
もう少し詳しく言えば、データベースとは
- 複数で共有・利用する
- 検索・加工する
ということを目的にしているデータの集まりのことです。
通常のhtml形式のファイルを利用した静的なサイトの場合、データベースは使用することがありません。しかし、WordPressの場合はデータベースを利用してサイトを構築しています。
では、WordPressではどのようにデータベースを使用しているのでしょうか。WordPressのシステムは次の2つで構築されています。
- PHP(プログラム)
- MySQL(データベース)
つまり、WordPressのサイトを表示させようとした場合、PHPプログラムによってデータベースの中から
- 記事タイトル
- 記事本文
- 作成日時・更新日時
- タグ・カテゴリー
- ステータス
などの情報を取得し、それを指定した箇所に表示させるという方法でサイトを作っているということです。
一見そんな風には見えませんが、実際はそのような流れでデータベースを利用しています。
では、具体的にWordPressで扱っているデータベースの内容について見ていきましょう。
◇まとめ◇
WordPressはデータベースを利用してサイトを構築している
WordPressで扱っているデータベースとは?
WordPressが現在使用しているデータベースは次の12個のテーブルで構成されています。
名称 | 説明 |
---|---|
wp_commentmeta | コメントのメタデータが格納されています。 comment_idはmeta_keyとmeta_valueに紐付けられています。 |
wp_comments | WordPressへのコメントの本文やコメントした人などのデータが入ります。 |
wp_links | リンク関係のデータが入ります。ただし、WordPressのCodexを確認すると、現在は非推奨となっています。 |
wp_options | サイト名やパーマリンクなどの情報が入ります。 |
wp_postmeta | 投稿に関するメタデータが格納されています。主にカスタムフィールドとして使用。 |
wp_posts | 投稿・固定ページの本文データやメディア、カスタムメニュー、カスタム投稿などの投稿関連のデータが格納されます。 |
wp_termmeta | カテゴリーなどのデータ(ターム名やそのスラッグの情報)に関するメタデータが格納されています。 |
wp_terms | カテゴリーなどのデータ(ターム名やそのスラッグの情報)が格納されます。 |
wp_term_relationships | カテゴリー・タグなどと記事を紐づけるデータが格納されます。 |
wp_term_taxonomy | カテゴリーなどのシステム用データ。カテゴリー・タグとターム名を紐づけるデータが格納されます。 |
wp_usermeta | ユーザー特有のメタデータ(ニックネームなど)が格納されます。 |
wp_users | 管理者のユーザー名、パスワード、メールアドレスなどのユーザー情報を格納します。 |
上記のテーブルの中で、最も重要なのが記事に関する部分である「wp_posts」です。wp_postsにはどのような内容のデータが格納されているのでしょうか。
wp_postsの主な内容は次のようになっています。
- ID:投稿ID
- post_title:記事のタイトル
- post_content:記事の本文
- post_excerpt:記事の抜粋
- post_status:記事のステータス(公開済み・下書きなど)
- post_date:記事の投稿日時
- post_name:投稿スラッグ
- post_type:投稿種別(投稿・ページなど)
イメージで捉えると、下の表のようになります。
ID | post_title | post_content | post_date |
---|---|---|---|
1 | WPの仕組み | WordPressの仕組みについて・・・ | 2019-10-01 01:12 |
2 | タグとは? | タグとは何かということについて・・・ | 2019-10-03 10:10 |
3 | データベースとは? | 今日はデータベースを勉強しましょう・・・ | 2019-10-05 21:53 |
実際はもっと項目が多いのですが、一部を抜粋したような形でまとめました。
この時の列(縦)のことをフィールド(カラム)、行(横)のことをレコードと言います。
では、データベースはどのようにして作れば良いのでしょうか。
◇まとめ◇
WordPressが使用しているデータベースは12個のテーブルで構成される
最も重要なのが記事に関する部分である「wp_posts」
WordPressのデータベースはphpMyAdminで作成可能!
実際に弊社ミックスホストのサーバーでWordPressを利用する場合、必要なデータベースを作るにはphpMyAdminという管理ツールで簡単に作ることが可能です。
予めphpMyAdminでデータベースを作成し、そのデータベースを利用してWordPressをインストールするという手順です。
しかし、実は弊社ミックスホストのサーバーでWordPressを利用する場合は、データベースを手動で作る必要がありません。なぜなら、「WordPress簡単インストール機能」があるからです。
つまり、
- WordPressをインストールするドメイン
- WordPressのタイトル
- メールアドレス
を指定すれば、データベースに関しては自動的に作成して関連付けることが可能です。
もちろん、前述したように予め準備しておいたデータベースを使用することもできますが、自動でデータベースを作った方が圧倒的に簡単です。
ところで、WordPressで使用しているデータベースはMySQLですが、MySQLというのはどういうものなのでしょうか?
◇まとめ◇
WordPress簡単インストール機能を使って自動でデータベースを作った方が圧倒的に簡単!
WordPressで使用しているMySQLデータベースとは?
WordPressを利用していると、MySQLという言葉を良く見るのではないでしょうか。
前述した通り、MySQLはデータベースの管理システムのことで、実は世界中の多くの企業が使用しています。
では、どうしてMySQLが広く利用されているのでしょうか?実はMySQLには以下のような特長がありました。
- オープンソースなので無料で使用可能
- 複数のOS(Linux、Windows、Mac OS Xなど)で使用可能
- 操作方法が簡単
- 管理ツールが充実している
WordPressを使用する上では特にMySQLがどのようなものか、その内容まで把握する必要はないかもしれません。
しかし、MySQLが何なのかということくらいは知っておいた方が良いでしょう。
では、次にWordPressのデータベースをバックアップする方法について紹介しておきましょう。
◇まとめ◇
MySQLはデータベースの管理システムで世界中の多くの企業も使用
オープンソース、複数のOSで使用可能、操作方法が簡単、管理ツールが充実している特徴がある
WordPressのデータベースをバックアップ!プラグインがおすすめ!
WordPressのデータベースのバックアップを取る主な方法としては次の2つの方法があります。
- phpMyAdminでバックアップを取る
- WordPressのプラグインを使用する
プラグインをあまり使用したくないという場合にはphpMyAdminでバックアップを取る方法が良いと思いますが、プラグインを使用した方が簡単なイメージです。
ですから、データベースのバックアップを取るのなら、WordPressのプラグインを使用する方法がおすすめです。
WordPressのサイト全体のバックアップをして、サイト移行をするには次の2つのプラグインがおすすめです。
- All-in-One WP Migration
- Duplicator
しかし、今回はデータベースのバックアップに特化する方法について見ていきましょう。
データベースのバックアップを行うプラグインはいくつかあるのですが、おすすめは次の3つです。
- UpdraftPlus
- WP-DBManager
- BackWPup

中でもおすすめは「UpdraftPlus」です。
無料で利用できるプラグインですが、バックアップが簡単に取れるのは勿論のこと、復元機能もあるので何かのトラブル時には確実に役に立つでしょう。
◇まとめ◇
WordPressのデータベースのバックアップはプラグインを使用した方が簡単!
バックアップを行うプラグインは「UpdraftPlus」がおすすめ
まとめ
今回はWordPressのデータベースについて取り上げてみました。
WordPressはPHPのプログラムからMySQLデータベースを読み込んでサイトを構築しています。
- 記事タイトル
- 記事本文
- 作成日時・更新日時
- タグ・カテゴリー
- ステータス
などの情報が整理された状態で格納されていて、必要に応じてデータを取り出し、サイトに表示させるようなシステムとなっています。
WordPressが現在のバージョンで使用しているデータベースは次の12個のテーブルです。
- wp_commentmeta
- wp_comments
- wp_links
- wp_options
- wp_postmeta
- wp_posts
- wp_termmeta
- wp_terms
- wp_term_relationships
- wp_term_taxonomy
- wp_usermeta
- wp_users
これらのデータベースはバージョンが上がる毎に非推奨になったり、或いは新たなテーブルが増やされたりということがあります。
バージョンが上がるということは改善されるということなので、データベースの使用方法も今後さらに改善されていく可能性があります。
WordPressのデータベースというと少しハードルが高いイメージがあります。
しかし、データベースを扱えるようになると色々なことができるので、これを機により深い部分まで学んでみてはいかがでしょうか。