こんにちは!当コラム担当の高原です!専業アフィリエイター歴8年で、WEBメディア運営会社を経営しています。
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以前、別の記事でカテゴリーについて取り上げたことがあります。「カテゴリー」と「タグ」はWordPress内の記事を整理する上でどちらも大切な要素。
カテゴリーとタグの違いを大雑把にイメージすると、こんな感じになります。
- カテゴリー:縦軸でコンテンツを整理するもの
- タグ:横軸でコンテンツを整理するもの
カテゴリーは本屋さんで言えば、コーナーの分類。
タグは共通するキーワードで検索できる機能といったイメージです。
どちらもそのカテゴリーやタグをクリックすることで、そのカテゴリーやタグで検索した結果を示す専用ページが表示されます。
このように、WordPress内の各記事で重要なキーワードをタグとして登録し、内部リンク集として専用ページに表示させる機能をタグクラウドと言います。
タグクラウドは上手く使うととても便利。しかし、こんな便利機能のタグクラウドですが、最近WordPressを利用するユーザーの中では重要視しない人が増えてきているようです。
そこで今回は、WordPressのタグについて、設定する上での注意点やタグクラウドのメリット・デメリットなどについて解りやすく紹介しましょう。
WordPressでタグを使うメリットとデメリット!
まず、どのようなものをタグとして設定すれば良いのか考えてみましょう。
タグの特長としては、次の3点です。
- 単純なキーワードの集まり
- 階層構造(親子関係)を持てない
- 複数設定が可能
ですから、WordPress記事内で重要と思われるキーワードをタグとして複数設定することができます。その際、タグに関してはカテゴリー設定のような階層構造はありません。
そして、上記3点とカテゴリー設定との違いを踏まえつつ適切なタグを設定することで、訪問者にも検索エンジンにも解りやすいWordPressサイトが構築できるでしょう。
細かな違いとしては、カテゴリーに関しては基本的に1記事に対して1カテゴリーですが、タグは1記事の中にいくつも設定することができる点でしょう。
そして、WordPressではタグをクリックすることで関連記事を簡単に表示できる点でも大変便利な機能です。
では、WordPressにおけるタグのメリットとデメリットについて考えてみましょう。まずはメリットから。
WordPressでタグを使う4つのメリット
WordPressでタグを使用するメリットとしては次の4点。
- 訪問者が関連記事を探しやすくなる
- 内部リンクとして機能する
- タグごとに新たなページが増える
- 検索順位アップの可能性がある
記事を読み、同じタグの付いた記事を更に読む。または、ページのサイドバーに設定してあるタグ一覧から関連のあるタグをクリックして記事を探すことができるので、訪問者にとっては非常に便利な機能と言えるでしょう。
そのサイト全体で扱っているテーマが分かりやすくなる点もポイントです。
また、タグを設定しておくことで、内部リンクとしても機能します。そして、内部リンクとして機能すれば、訪問者の滞在時間が長くなる可能性も。
更に、タグクラウドによって新しい「まとめ記事」のような一覧ページが作成されます。
内部リンクとして機能し、まとめ記事のページが増えることで、SEOにも有利。クローラがサイト内を巡回することにも繋がります。
つまり、検索順位がアップする可能性があります。
◇タグを使うメリット◇
- 訪問者が関連記事を探しやすくなる
- 内部リンクとして機能する
- タグごとに新たなページが増える
- 検索順位アップの可能性がある
ただし、これら全てが上手く行くことはありません。実は、WordPressのタグにはデメリットもありました。続いてデメリットについて見ていきましょう。
wordpressでタグを使った場合の4つのデメリット!
WordPressにおけるタグのデメリットとして考えられるのは次の4点です。
- 過度なタグクラウドはかえって分かりづらい
- タグが多過ぎる記事はSEOでは不利になる
- 1ページで解決するような記事には不向き
- 訪問者はほとんどタグクラウドを利用しない
WordPressの記事にタグを設定することは、その記事に書かれている重要なキーワードが一目見てわかる点では非常に便利。
しかし、1記事に多くのタグを設置してしまうと、本当に重要なキーワードが解り難くなってしまうので、かえって利便性が低下します。
そして、キーワードの重要度が分散されてしまうので、SEOの観点でも大きなデメリットと言えます。検索順位が上がるどころか、順位を下げることに繋がるでしょう。
また、訪問者にとっては、その記事を読めば全ての疑問が解決できるような記事の場合はタグを設置する意味がありません。ですから、そのような記事の場合はタグクラウドには不向きと言えます。
ということで、WordPressでのタグの使い方については注意しなければなりません。
そして、タグの多い記事は訪問者にとっても検索エンジンにとっても分かりづらい記事になります。
更に、実はWordPressのサイドバーに設置されているタグクラウドを利用する訪問者は非常に少なくなっています。むしろ、殆ど利用されないと言っても過言ではありません。
実際にあなたも訪問したサイトのタグクラウドを利用した経験がほとんどないのではないでしょうか。
ですから、内部リンクとして有効なリンクを設置したいなら、タグクラウドを使用するよりも手動で適した内部リンクを適宜設置する方がおすすめ。
クリックされる可能性も高くなり、訪問者のサイト滞在時間も増えることに繋がります。
◇タグのデメリット◇
- 過度なタグクラウドはかえって分かりづらい
- タグが多過ぎる記事はSEOでは不利になる
- 1ページで解決するような記事には不向き
- 訪問者はほとんどタグクラウドを利用しない
では、上記のメリットとデメリットを踏まえた上でWordPressのタグ設定における注意点について考えましょう。
WordPressでタグを設定する時の3つの注意点
WordPressでタグを設定する時の注意点は次の3点です。
- カテゴリーと同じ名称を設定しない
- 一番重要なキーワードを設定
- 多くても3つ程度のタグ設定とする
まず、記事はカテゴリーによって分類されるので、カテゴリーとタグに同じ名前を設定するのはやめましょう。
カテゴリーとタグは別の物であるのに、同じ名前を設定するのは差別化できないので好ましくありません。
また、記事の中で最も重要なキーワードをタグとして設定するのが良いでしょう。
そして、複数のタグを設定する場合には、キーワードの重要度順に3つ程度までとしてください。
記事内で何が言いたいのかという主張を伝える意味でも、タグを見ればすぐに理解できるのが好ましいと言えます。タグが多過ぎるとあなたの主張もぼやけてしまうので、SEO的にも良くありません。
ただし、タグページについてはnoindexを設定するのが良いという考えもあります。それは、タグクラウドは便利な面もありますが、検索エンジンから見ると重複ページと捉えられる可能性があるからです。
ですから、検索エンジンのクローラにページに価値がないと予め知らせておくことで、SEOに悪影響を及ぼすことが無くなることですが、実際はケースバイケースなので何が正しいのかを言い切ることができません。
◇タグを設定する時の注意点◇
- カテゴリーと同じ名称を設定しない
- 一番重要なキーワードを設定
- 多くても3つ程度のタグ設定とする
では、実際にWordPressサイトでタグを設定する方法について紹介しましょう。
WordPressでタグを作成する2つの方法
WordPressでタグを設定する方法には次の2つがあります。
- 予めタグを作成しておく方法
- 記事投稿時にタグを作成する方法
では、それぞれの方法をもう少し詳しく見ていきましょう。
WordPressのタグ画面で予め作成しておく方法
まず、予めタグを作成し、記事投稿時にタグを選択できるようにする方法について紹介します。
下の画像のようにWordPressダッシュボードのメニューから【投稿】→【タグ】を選択します。

タグ設定画面では、次の3つが設定可能です。
- 新規タグの名前
- タグのスラッグ
- タグの説明

まず、新規タグの名前を決めます。タグの名前は必須項目です。
スラッグと説明に関しては必須ではありませんが、SEO向け、訪問者向けに設定しておくことをおすすめします。
スラッグは、タグの一覧ページを表示する時のURL。
基本的に英数字とハイフンのみでタグの意味を表す単語にしておきましょう。Googleの検索エンジンはURLにも意味を持たせることを推奨しています。
タグの説明は、タグの一覧ページを表示する時の説明文となります。
使用しているテーマによって違いがありますが、実際にページに表示される文章なので、解りやすく表現してください。
◇まとめ◇
タグの名前:必須項目。
タグのスラッグ:タグ一覧ページのURL。タグの意味を表す単語にする
タグの説明:タグ一覧ページの説明文。わかりやすく表現する
では、次に記事投稿時に新しいタグを作成する方法について見ていきましょう。
WordPressの記事投稿時にタグを作成する方法
WordPressの記事投稿時に、投稿画面の右側を見ると【タグ】というメニューが表示されています。
【新規タグを追加】という文字が見えない場合はメニューが閉じられているので、【タグ】の部分をクリックして下図のようにメニューを開きます。

新規タグを追加します。
WordPressの記事投稿画面で新規タグを作成する場合は、「スラッグ」「タグの説明」の入力ができません。
ですから、「スラッグ」と「タグの説明」を設定する場合は、先程説明したタグ設定画面からタグの編集を行う必要があります。
既に登録済みのタグを投稿記事に設定する場合、「よく使われているタグから選択」をクリックし、表示されるタグから選択することが可能です。

また、設定したタグを削除するには、タグの横の【×】印をクリックします。

まとめ
今回はWordPressの記事作成時に設定するタグについて取り上げました。
記事の分類という点ではカテゴリー設定とタグ設定が非常に重要な役割を担っています。
カテゴリーとタグの最も違っている点は1記事に対して複数のタグを設定可能という点です。
カテゴリーもWordPressのシステム上は複数設定が可能ですが、実際の使用では1記事に対して1カテゴリー。
その点、タグは1記事内に重要な異なるキーワードを複数設定することが可能です。
では、もう一度記事を振り返ってみましょう。
WordPressの記事にタグを設定するメリットとデメリットを踏まえた注意点としては次の3点でした。
- カテゴリーと同じ名称を設定しない
- 一番重要なキーワードを設定
- 多くても3つ程度のタグ設定とする
WordPressで記事設定する時は上記のことに注意してタグを設定することをおすすめします。
ただし、以前まではWordPressにおいてタグを設定して利用することはSEOには有利と言われてきましたが、Googleの度重なるアップデートにより効果が少なくなってきました。
また、内部リンクとして考えた場合も、タグクラウドに頼るよりも記事内に直接関連記事のリンクを置く方が効果的です。
その方がWordPress内の回遊率も向上し、記事の評価も上がる可能性があります。
ですから、あなたがサイト運営する場合、タグを設定するか否かをアクセス解析などを見ながら様子を見るのがおすすめ。
現在のSEOでは網羅性が重視されますが、だからと言って多くのタグを使用するのはあまりおすすめできません。
最も重要なのは訪問者の疑問に的確に答えられる記事です。
あなたのオリジナリティに溢れた素晴らしい記事を期待しています。