Webサイト(ブログ・ホームページ)を作成する上で、
現在最も主流となっているのが「WordPress」です。
ここではWordPressに関する基礎知識からブログ・ホームページとの違い、WordPressを使うメリット・デメリットをご紹介します。

WordPress初心者が最初につまずくのが、
- ドメインの取得
- ネームサーバーの変更
- WordPressのインストール
この3つの作業なのですが、
上記の記事で解説している方法は、そのすべてを省略できる画期的な方法です。
何もわからない初心者でもたった5分で、WordPressを開設することができる唯一の方法ですので、始めたい方はぜひ読んでみてください。
開設の方法より、
WordPressとは何か
をしっかり理解しておきたい方は、引き続きこのの記事をお読みください。
この記事では今更聞けない
- WordPressとは何なのか
- ブログやホームページとはどのような違いがあるのか
- どのように使うのか
といった、
初心者が知りたい基本について
しっかり解説していきます!
目次
WordPressとは
WordPress(WordPress・WP)とは「オープンソース(無料公開)のブログソフトウェア」です。
CMS(Content Management System・コンテンツ管理システム)というプラットフォーム(基盤)によって作られています。
そのため、HTMLやCSS、PHPなどの知識がほとんどない方でも、
直感的に本格的なブログを作成する事が可能
です。
現在、世界中で作られているWebサイトの4分の1がこのWordPressと言われいます。
最も人気のWebサイト作成方法の1つになります。
ブログやホームページとの違い
WordPressはブログやホームページと同じく「Webサイト」の1つですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
(スマホの方は横スクロールで表を閲覧できます。)
ブログとHPの違いまとめ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Webサイト | サーバー代 | ドメイン代 | テンプレート代 | HTML・CSS編集ツール | 広告 | カスタマイズ性 | 更新頻度 |
WordPress | 月250円~ | 年1500円 | 0円~1万円 | 0円 | なし | 高い | 多め |
ブログ | 0円 | 0円~年1500円 | 0円 | 0円 | あり | 低い | 多め |
ホームページ | 月250円~ | 年1500円 | 0円 | 5000円~2万円 | なし | 高い | 少なめ |
WordPressは「有料ブログ」と言われることがあり、レンタルサーバーや独自ドメインを借りるのが主流です。
ブログは基本無料なので始めやすいですが、その分「広告あり」や「カスタマイズ性が低い」などの特徴があります。
また、ホームページに関してはWordPressと同じく、レンタルサーバーと独自ドメインを借りて始めていくのが基本です。
しかし、HTMLやCSSから作成する必要があり、それを省略するためには「HTML・CSS編集ツール(ホームページ作成ツール)」の購入が必要です。
WordPressはいわゆるブログとホームページの良い所を取っているというバランスが良いWebサイトになります。
しかし、初期費用はレンタルサーバー代と独自ドメイン代も含めて約6000円かかり、年5000円ほど掛かるのは覚悟しておく必要があります。
Movable Type(ムーバブルタイプ)との違い
よくWordPressは「Movable Type(ムーバブルタイプ・MT)」と比較される事があります。
ムーバブルタイプも同じくCMSで作られたプラットフォームになります。
いわゆるWordPressのライバル的存在です。
(スマホの方は横スクロールで表を閲覧できます。)
MTとWPの違い | |||||
---|---|---|---|---|---|
Webサイト | ライセンス | テンプレート(テーマ)の数 | プラグインの数 | 開発言語 | コンテンツ生成 |
WordPress | 無料 | ◎(数万) | ◎(数万) | PHP | 動的 |
ムーバブルタイプ | 商用は有料 (約7万円~) |
×(数十) | △(数百) | Perl | 動的・静的 (再構築が必要) |
WordPressは2003年からリリースされており、ムーバブルタイプも2007年頃から本格的に始動しています。
しかし、現在では「ライセンス無料」「テンプレートやプラグインの豊富さ」などが大きく、WordPressの方が主流となっています。
WordPressは、人気のWebサイト作成方法の1つで、視覚的に本格的なブログを作成する事ができる
WordPressの使い方
WordPressは無料で始めることができますが、「インストール」「初期設定」などの手順を踏んでいく必要があります。
初めて利用する場合は戸惑ってしまいますが、ここで大まかな「WordPressの使い方の流れ」をご紹介します。
もしこれからWordPressを開設したいという方には、
下記の記事でご紹介する「WordPressクイックインストール」が圧倒的にオススメです。

次にご紹介する、
- サーバー・ドメインの用意
- NS(ネームサーバー)設定
- WordPressのインストール
という難しい工程をすべて省略して、初心者でも5分以内にWordPressを開設することができるので、簡単に早く始めたい方はやってみてください。
※他の方法だと慣れている人でも20分、初心者なら1時間~半日以上かかる可能性があります。
次の項目からは、時間がかかる従来の方法を解説していきます。
基本から理解してからWordPressを使いたいという方は、ご覧ください。
1.サーバー・ドメインの用意
WordPressを始める場合、まずはサーバーとドメインの用意をしましょう。
「mixhost」「エックスサーバー」「ロリポップ」「さくらのサーバ」などのレンタルサーバーでWordPress設置可能なプランを選択します。
そして、ドメインは「お名前.com」などの独自ドメイン取得サービスを使用すれば良いです。
レンタルサーバーと独自ドメインを関連付ける「ネームサーバー設定」も忘れずにしていきましょう。
NS(ネームサーバー)設定
レンタルサーバーと独自ドメインはそれぞれ別の会社で運用している事が多く、「ネームサーバー」の設定が必要になります。
ネームサーバーとはドメイン名とIPアドレスを相互変換する「DNS(ドメインネームシステム)」設定の一部です。
この設定は独自ドメイン側で行うのですが、レンタルサーバー側が指定するネームサーバー情報に合わせることで、レンタルサーバーと独自ドメインがリンクするようになります。
1.サーバー・ドメインの用意
レンタルサーバーのWordPress設置可能なプランを借りる
独自ドメインを取得する
ネームサーバーの設定をする
2.WordPressのインストール
レンタルサーバーと独自ドメインのネームサーバーを合わせた後は、WordPressをインストールしましょう。
自動インストールが出来るレンタルサーバーもありますが、ない場合はWordPressの公式ホームページからファイルをダウンロードします。
また、WordPressは「データベース(MySQL)」が必要なので、各レンタルサーバーに合わせた「MySQL設定」を行いましょう。
MySQL設定の後はWordPressのファイルをレンタルサーバーにアップロードして、ログイン・パスワードを決定します。
2.WordPressのインストール
自動インストールかWordPressの公式ホームページからファイルをダウンロードしてインストールする
3.初期設定
WordPressにログイン後は「初期設定」が必要です。
初期設定はブログにもありますが、
- タイトル(サイト名)
- 説明文(キャッチフレーズ)
など「設定⇒一般」から設定していきます。
その他は基本、デフォルトで設定されていますが、細かく決める事も可能です。
初期設定の項目 | |
---|---|
WordPressの主な初期設定 | 設定項目 |
一般設定 | サイト名、キャッチフレーズ、アドレス |
投稿設定 | 投稿用カテゴリーの初期設定、Ping設定 |
表示設定 | 1ページに表示する記事数、RSSに表示する記事数 |
例えば、
- 投稿をする際の文字入力画面の設定は「投稿設定」
- WordPressのトップ画面の設定などは「表示設定」
を変更します。
これが終わったら、今度はテンプレートの設定をしていきましょう。
テンプレート(テーマ)設定
WordPressはデフォルトで「テンプレート(テーマ)」が決まっていますが、ブログと同様に変更する事が可能です。
変更のやり方は「外観⇒テーマ⇒新規追加」を選択すると、無料で様々なテンプレートが公開されています。
ここで有料のテンプレートを購入して、それをアップロードして使用することも出来ますが、最初は無料から始めることをオススメします。
「WordPress おすすめ 無料テンプレート」などから始めて、自分の好みを見つける事から始めても遅くはありません。
プラグインのインストール
テンプレートが決まったら、次は「プラグイン(拡張機能)」の追加をしていきましょう。
プラグインはブログで言う「ブログパーツ」になりますが、WordPressの場合はこのプラグインをインストールしないとブログよりも使い勝手が悪くなります。
おすすめのプラグイン | |
---|---|
おすすめプラグイン | 効果 |
Akismet | コメントスパムを防ぐ |
TinyMCE Advanced | 文字装飾 |
Contact Form 7 | 「お問い合わせ」フォームの設置 |
WordPress Popular Posts | 「人気記事ランキング」を表示させる |
Google XML Sitemaps | サイトマップの生成 |
All in One SEO Pack | メタディスクリプションやメタキーワードの設定などの「SEO対策」 |
WordPress Ping Optimizer | ブログでもある、検索エンジンに更新情報を伝える「Ping(ピン)送信」 |
例えば、「文字装飾」や「お問い合わせフォーム」などはプラグインをインストールしないと常備されていません。
その他「サイトマップ出力」「Ping(ピン)送信」などのプラグインもインストールしておくと良いかもしれません。
3.初期設定
WordPressの主な初期設定を行う
テンプレート(テーマ)を設定する
プラグイン(拡張機能)を追加する
4.記事投稿
初期設定が完了したら、ブログと同様に「記事投稿」をしていきましょう。
WordPressはGoogleやYahoo!などの検索エンジンへの上位表示(SEO・検索エンジン最適化)に強いと言われていますが、それは更新頻度が伴っての事です。
ホームページはそこまで記事更新は重要視されませんが、WordPressやブログは記事更新が重要視される仕組みになっています。
まずは書きやすいジャンル・題材で記事をどんどん書いて、自分の強みを見つけていきましょう。
初期設定が完了したらまずは書きやすいジャンル・題材で記事投稿していく
WordPressを始めるメリット
ここまででWordPressの基本情報やブログ・ホームページなどとの違いをご紹介しました。
では、WordPressを利用するメリットは具体的にどんな所にあるのでしょうか。
ここでは4つのメリットとしてご紹介します。
1.こだわったWebサイトが作れる
WordPressはテンプレートも豊富で、ブログよりもデザインにこだわったWebサイトが作りやすいです。
また、ホームページよりも簡単に始める事が可能なので、スピード重視の方にもおすすめです。
そして、プラグインを駆使する事で、ブログではHTMLやCSSの編集が必要となる
- 詳細なアクセス解析
- 関連記事の表示
- 人気記事ランキング表示
なども簡単に設置する事が可能です。
2.「アカウント削除」のリスクがない
WordPressは基本「独自ドメイン」を使用するので、突然のアカウント削除のリスクがないです。
これがブログになると、運営会社に何かあった場合、突然のアカウント削除も覚悟しなければいけません。
アメーバブログ(アメブロ)やFC2ブログのような老舗ブログであっても、アカウント削除のリスクは0ではないので、書いた記事の保存を別にしておく必要があります。
しかし、WordPressであれば、記事の保存も「バックアップ」プラグインで容易となります。
3.広告が入らない
これもブログとの比較になりますが、WordPressであれば広告が入らないので、余計な所にアクセスを流さなくなります。
最初はそこまで気にする必要はありませんが、長期的な運用を考えるとやはり広告はジャマになってしまいます。
ブログでも「独自ドメイン」が設定できる場所もありますが、その設定には月額1000円程度を支払う必要がある場合が多いです。
しかし、その分をレンタルサーバー代に当てる方が安く付くので、広告が気になる場合はWordPressで間違いありません。
4.長期的な運営でSEOに強くなる
WordPressは長期的には最もSEOに強くなるWebサイトだと言えます。
この理由の1つにインターネット上で公開されているWebサイトの4分の1がWordPressで作られている事が大きく関係しています。
また、SEOは「更新頻度」を重視する傾向にあり、WordPressは更新情報を検索エンジンに伝える「Ping送信」に対応しています。
ここがホームページよりも良い点であり、現在はWordPressが主流になっている点だと言えます。
WordPressを始めるメリット
- こだわったWebサイトが作れる
- アカウント削除のリスクがない
- 広告が入らない
- 長期的な運営でSEOに強くなる
WordPressを始めるデメリット
WordPressを利用する場合はメリットだけではなく、デメリットも意識する事が重要です。
ここでは2つのデメリットをご紹介します。
1.サーバー代・ドメイン代が掛かる
WordPressは「サーバー代」としてレンタルサーバーを借りると、安くて「月250円(年3000円)」が掛かります。
これに独自ドメイン「年1500円」が加わり、「毎年5000円」のコストが掛かってしまう事が分かります。
ですので、将来的にはこの「毎年5000円」のコストに上回る収入を見込む必要があるわけです。
趣味でやる場合は問題ありませんが、商用ブログとして運用する場合は掛かるコストを念頭に置いておきましょう。
2.テンプレート・プラグインの細かい設定が必要
WordPressはブログやホームページよりも自由度が高い分、テンプレートやプラグイン設定が細かくなっています。
特にプラグインは数が豊富で、どれを設定すれば良いか最初は迷ってしまいます。
「おすすめプラグイン」などで探せば問題ありませんが、不具合などが生じた場合は自分で「プラグインの組み合わせによる調整」や「HTML・CSSの編集」が必要になります。
数ヶ月から数年にかけての利用で、WordPressに慣れていく覚悟が必要です。
WordPressを始めるデメリット
- サーバー代・ドメイン代が掛かる
- テンプレート・プラグインの細かい設定が必要
まとめ
以上がWordPressの基本情報とブログ・ホームページとの違い、メリット・デメリットのご紹介でした。
WordPressはSEOに強く様々な事が出来ますが、その分設定や不具合に対処しなければなりません。
しかし、ある程度WordPressに慣れれば、ブログやホームページよりも良い点がたくさんある所に気づくはずです。
興味がある方はメリット・デメリットを考慮した上で、1度試しててはいかがでしょうか。
サイト運営をする上では、最も便利なツールなので、おすすめです。
